アボカドの基礎知識  2021.07.05

血管年齢を若返りさせる!アボカドを調理した若返りのレシピを紹介!

医学界には「人は血管とともに老いる」といわれる名言があります。

例えば同じ70歳の人でも、元気はつらつの生活を送っている人もいれば、生活習慣病などの病を抱えて薬が手放せない人もいる、この違いは何なのでしょうか。

「年をとる」、これを避けることはできませんが、「老化」についてはスピードを緩めることが可能なのです。

そのカギを握るのは「血管」で、血管年齢の若返りで寿命が長くなるとまで言われています。

そこで今回は、世界一栄養価の高い果物であるアボカドと血管年齢の関係について、詳しく解説していきます。

 

なぜアボカドで血管が若返るのか

栄養価が高いアボカドは、美容効果が期待できる果物としても知られています。

では血管の若返りには、どの栄養素が関係しているのでしょうか。

 

ビタミンEで血流改善

動脈硬化は悪玉コレステロールが酸化し、血管の内側にこびりつくことが原因で進行していきます。

アボカドの脂質の多くを占めるオレイン酸は、悪玉コレステロールを増やさない性質があり、なお且つビタミンEの抗酸化作用によって血液をサラサラな状態に保つことが期待できます。

ビタミンEには血管を拡張する働きもあるので、オレイン酸&ビタミンEW効果で血流改善、そして血管年齢の若返りを図ってみるのがオススメです。

 

不飽和脂肪酸は悪玉コレステロール値を上げない

ダイエットをしている人や生活習慣病のリスクを抱えている人にとって、脂肪酸は悪の象徴にとらえがちです。

しかしながら、脂肪酸は人が健康に過ごすために欠かすことができない栄養素でもあります。

そこで注目されているのがアボカドに多く含まれている「オレイン酸」です。

オレイン酸は不飽和脂肪酸の一種ですが、これらを多く含むオリーブオイルやアボカドを食する機会が多い地中海地方の人やメキシコ地方の人において、冠状動脈性心疾患の発症がとても少ないことに目をつけたのです。

ワインや肉類などの飲食が多いのにもかかわらず、冠状動脈性心疾患の発症率は世界の中でも低いという傾向にあります。

これはオリーブオイルやアボカドにはたくさんのオレイン酸が含まれているからだという定説があり、実際にこの説の有効性は評価されています。

脂肪酸を摂取することは、同時にコレステロール値の上昇が気になるところですが、オレイン酸には「悪玉コレステロール(LDL)を増加させず、善玉コレステロール(HDL)を減少させない」という特徴があるのです。

ここでのポイントは、オレイン酸は悪玉コレステロール(LDL)を増加させないということです。

コレステロールは「善玉」と「悪玉」に分けて考えられていますが、「悪玉」だからといって私たちに不要だということではありません。

悪玉コレステロールには、エネルギーを身体中に運ぶという大切な役割があり、不足してしまうと体力が低下したり、疲れやすくなったりしてしまいます。

だからといって増えすぎてしまうのも健康リスクが高まります。

なぜかというと、悪玉コレステロールは酸化しやすいため、たくさん摂りすぎることで、将来的に動脈硬化などの生活習慣病につながってしまうからです。

もちろんオレイン酸だけを摂取していれば、動脈硬化等の生活習慣病を予防できるわけではありません。

ほかの食べ物もバランスよく摂りながら、うまくオレイン酸を取り入れていくことが大切です。

 

血管の維持に欠かせないミネラル銅が豊富

貧血の症状を緩和させるのに必要なミネラルというと、真っ先に思い浮かぶのは「鉄」ではないでしょうか。

私たちの体内で鉄分が不足すると、全身に運べる酸素の量が少なくなり貧血の症状が出やすくなります。

だから鉄分を摂取することは大切だと言われているのですが、実は貧血を改善するためには鉄分だけでなく銅も一緒に摂取することが大切なのです。

銅には、鉄からヘモグロビンを合成し、貧血予防をサポートする役割があります。

つまりいくら鉄分を十分に摂っていても、銅が不足していると貧血を改善することはできないのです。

また、銅には骨や血管の内壁を強くする働きや、細胞の老化を促進する活性酸素を分解する働きがあります。

銅の含有量が多いアボカドを毎日の食生活にうまく取り入れていくことは、骨粗しょう症や動脈硬化の予防になり、健康的な毎日を送ることにもつながるのです。

 

⇩アボカドの美白効果については下記の記事から⇩

アボカドは美白効果を得られる食べ物!?美白に導く方法を解説!

 

アボカドを食べれば肌も若返りするって本当?

身体の内側から若さを保つためには血管年齢がとても大切、そして体の調子がよくなったら、やはり見た目が気になってきますよね。

アボカドの栄養分が血管年齢の若返りに効果があるのなら、肌の若返りにも期待できるのでは?と考える人は案外少なくありません。

 

「血管年齢が若い=美肌」

医療と美容の境界線がなくなってきた今、血流の状態がいいと肌の状態もいい・・・、そんなデータが揃ってきました。

血管年齢が若いということは当然血流がよくなります。

では、なぜこれが美肌につながるのでしょうか。

健康な皮膚には、太い毛細血管が肌の表面近くまで行き渡り、肌の隅々まで栄養を届けています。

しかし血流が悪くなると毛細血管は細くなり、その状態が長く続くと毛細血管の一部が消失してしまうこともあり、その部分の肌は状態が悪くなっていきます。

これは人種に関係なく起こる現象で、逆に血流を常に改善することで肌状態の改善も見られるのです。

血流を良くする方法として、お風呂にゆっくりつかったり、マッサージをしたりという方法がありますが、これらは一時的に血流を良くするだけであり、根本的な血流改善の解決法ではありません。

美肌を目指すには、常に血流をよくして、毛細血管を肌に太く張り巡らせることが大切であり、そのためにアボカドの栄養価を利用するのがオススメなのです。

 

アボカドで肌の弾力を取り戻す

アボカドに含まれるオレイン酸やビタミンEは、血管を拡張し血流を促進させる働きがあります。

では具体的にはどのような美肌効果が期待できるのか見ていきます。

加齢とともに気になる肌状態として、シワや肌のたるみなどをあげる人は多いですよね。

科学的アプローチによる実験データが示した結果によると、血流を改善し、細く衰えてしまった毛細血管をよみがえらせることができれば、肌が弾力を取り戻し、シワやたるみが改善されることがわかってきました。

こうした結果を考えると、アボカドの栄養を積極的に摂って血液を若返らせ、肌に充分な栄養を届けることができれば、肌の弾力アップが期待できるのではないでしょうか。

 

海外でも絶賛!スーパーフード「アボカド」の魅力

見た目の若さにこだわる傾向は、日本ではまだまだ女性のほうが圧倒的に多いでしょう。

しかし海外では、男性、特にエリート層において見た目年齢にこだわる人が多いのだそうです。

見た目が若く見えるエリート男性は仕事でも成功を収めていることが多く、成果主義が問われる海外では、外見の若々しさをビジネスの武器として利用している男性が増えています。

そんなパワーエリートたちに注目されているのがスーパーフードであり、そのなかにはアボカドも含まれています。

アボカドの栽培が盛んなメキシコと隣接するカリフォルニア州では、家庭料理にアボカドが出てくることも多く、アボカド自体が身近な存在なのですが、カリフォルニアに住むパワーエリートたちはそんな身近な存在をスーパーフードとして積極的に摂っているのです。

不飽和脂肪酸であるオレイン酸の保湿力や血管の若返り効果、若返りビタミンとも呼ばれるビタミンE、食物繊維による整腸作用など、世界一栄養価の高い果物としてギネス認定されているアボカドを、見た目の強力な武器として活用しているあたりは、日本人も見習いたいものですね。

 

 

アボカドの保存方法

最近は、スーパーなどでもアボカドが手に入るようになりましたが、価格が手ごろでついつい買い過ぎてしまった・・・という経験はないでしょうか。

そんなアボカドは店頭で販売されているときには、まだ食べごろでないことが多いです。

そこで次は、アボカドの保存方法について紹介します。

アボカドは、

・外皮がチョコレート色(真っ黒でしわが寄っているものは傷んでいるかも)
・ヘタが取れていないもの
・軽く握ると弾力を感じられるもの

以上の状態だと、食べごろになっています。

今晩の料理に使いたい!ということであれば、こういったアボカドを選んで買うようにしましょう。

では購入後のアボカドの保存方法について、詳しく見ていきます。

 

  • 丸ごとのアボカド保存

先ほど述べたような食べごろのアボカドは、冷蔵庫で2〜3日間保存可能です・

まだ熟れていないアボカドについては、直射日光を避けて室温で保存、4〜5日間で熟成されて食べごろを迎えます。

 

  • 切ったアボカドの保存

レモン汁を果実の部分に振りかけ、気密容器または透明なラップでしっかりと覆ったら、冷蔵庫で保存できますが、24時間以内には食べきるようにしましょう。

また好きな大きさにカットしたアボカドにレモン汁をかけ、冷凍用保存袋に入れて空気を抜いたら、冷凍庫で約1ヶ月保存(食べるときは常温で自然解凍)できます。

 

 

アボカドと相性の良いフード

そのまま食べても十分に美味しいアボカドですが、ほかの食材をあわせることでレシピのバリエーションがグンと広がります。

そこで、アボカドと相性がいいと言われる食材をいくつか紹介します。

 

  • マグロ×アボカド

マグロは良質なたんぱく質が魅力の食材です。

ほかにも記憶力を高めるDHA(ドコサヘキサエン酸)や血液をきれいにしてくれるEPAがたっぷり含まれています。

がっつりお腹いっぱい食べたいときにオススメの組み合わせです。

 

  • トマト×アボカド

トマトにはリコピンという強い抗酸化作用を持った成分が含まれていますが、アボカドに含まれるビタミンEも優れた抗酸化作用を持っています。

そしてアボカドの脂質はリコピンの吸収を高める働きがあるため、このふたつの食材を同時に摂ることでエイジングケアや動脈硬化予防が期待できると言われています。

 

  • 納豆×アボカド

塩分の摂りすぎが気になる日本食ですが、納豆とアボカドにはどちらもナトリウムの排出を促すカリウムが豊富に含まれています。

日本古来の食材である納豆と、海外から輸入されているアボカドは意外な組み合わせかもしれませんが、美容や健康にオススメな組み合わせなのです。

 

アボカドを調理した若返りのオススメレシピを紹介!

 

「アボカド×漬けマグロ丼」

<材料(1人前)>

ごはん:茶碗1杯

アボカド:1/2個

マグロ:6切れ

長ネギ(白い部分):1/2本

白ごま・わさび:お好み

 

<漬けだれ>

しょう油:大さじ3

みりん:大さじ2

酒:大さじ1

 

<作り方>

  1. 酒とみりんを小鍋に入れて弱火で沸騰させアルコール分を飛ばす。粗熱が取れたらしょう油を加える
  2. 長ネギは細く千切りにして水にさらす
  3. 1の漬けだれにマグロを15分程漬け込む
  4. ご飯を器に盛り、スライスしたアボカドと3のマグロを乗せる
  5. 3で余ったタレを大さじ2ほど振りかけ、ネギを乗せたら完成(お好みでゴマやわさびを添えて)

 

「アボカド×サーモンの生春巻き」

<材料(1人前)>

ライスペーパー:1枚

スモークサーモン:1枚

アボカド:1/4個

クリームチーズ:20g

グリーンリーフ:1枚

 

<ソース>

スイートチリソース:大さじ1/2

マヨネーズ:大さじ1/2

 

<作り方>

  1. アボカド・クリームチーズはサーモンの大きさに合わせて細長くカットする
  2. 大きめのボールにぬるま湯を入れ、ライスペーパーを硬めにもどしたら、水に湿らせたクッキングペーパーの上に広げる
  3. 2の上に、グリーンリーフ・アボカド・クリームチーズ・スモークサーモンを乗せ、両端を折ったら手早く巻く
  4. 3を半分に切ったら、ソースをかけて完成

 

まとめ

歳をとることは避けられませんが、歳をとっても若々しく健康に過ごすことはできます。

そこで気を付けたいのが、血管をいつまでも若々しく保つということです。

血管年齢の若返りは、老化のスピードを遅くして、寿命をのばすことにつながるとも言われています。

そんな血管年齢の若返りにオススメの食材がアボカドです。

アボカドに含まれるビタミンEやオレイン酸、ミネラル銅は、血管年齢の若返りが期待できる栄養素で、組み合わせる食材によってはさらなる相乗効果も期待できます。

血管年齢が若返れば、肌も健康的に美しくなりますから、アボカドといろいろな食材を組み合わせて美と健康を手に入れましょう。

 

アボカドでさらに若々しい肌を手に入れたいと思ったら?

アボカドを食べることで、その高い栄養価は体の内側から若返りにアプローチすることができます。

もちろんそれだけでも若返りの効果を実感できるのですが、美容にこだわるのであれば、若々しい肌を手に入れるために日々のスキンケアを変えてみたいと思いますよね。

そんなときは、アボカドの栄養価がたっぷり含まれているアボカドオイルに注目してみることをオススメします。

アボカドオイルの主成分はオレイン酸で、肌なじみのいい脂質です。

油分を肌に直接塗ると、ベタベタとした感触が嫌だという人がいますが、オレイン酸はもともと人の皮脂に含まれている成分ですから、塗った後のベタベタ感がなく、それでいて保湿はしっかり感じることができます。

もちろん強い抗酸化作用や血流促進作用のあるビタミンEもたっぷり含まれていて、肌にとっては嬉しいことがいっぱいです。

ただし気を付けたいのが、スキンケアは肌に直接塗るものだということ。

つまり安全性の高い美容用アボカドオイルでないと、かえって肌トラブルを招きかねないという点です。

REGANERO」のアボカドオイルは、タイでオーガニック栽培されたアボカドを原料にしています。

収穫したアボカドは栄養素を損なわないように丁寧に保管、そして低温圧搾法(コールドプレス)によって、純度の高いアボカドオイルを抽出しています。

もちろん抽出過程でも化学薬品は使用せず、出来上がった製品は肌に安心して使える純度100%エクストラバージンアボカド美容オイルとなっています。

また「REGANERO」のアボカドオイルは、ひとつひとつがカプセル入りになっているので、オイルの特性である酸化(劣化)を気にすることなく、いつでも新鮮な状態で使えるのが魅力です。

その用途は肌へのスキンケアにとどまらず、美しい髪の毛を手に入れるためのヘアケアにもつかうことができますよ。

日本国内で、上質な美容用アボカドオイルを手にする機会はまだまだ少ないことでしょう。

食べる以外にも魅力がたっぷりあるアボカドの効果を、ぜひ一度体験してみてください。

 

投稿者プロフィール

藍鈴
藍鈴
栄養学や食べてキレイになるインナービューティーに興味を持ち、5年勤めていたアパレル業界から栄養士業界へ転職を決意。栄養学校へ入学し、本格的にインナービューティーについて学びをスタート。


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