アボカドの基礎知識  2021.08.08

不飽和脂肪酸がニキビや肌荒れを解消してくれる理由を解説!

不飽和脂肪酸という言葉を聞いたことがありますか?

「脂肪」という言葉が入っているだけで、あまり良くないイメージを抱くかもしれませんが、実は肌にとっていい効果が期待できる成分なんです。

今回は、なかなか治らない大人ニキビや肌荒れに悩んでいる人へ、なぜ不飽和脂肪酸がニキビや肌荒れの悩みを解消してくれるのかを詳しく解説していきます。

ぜひ不飽和脂肪酸の魅力を知ってくださいね。

 

ニキビはなぜできるのか?肌荒れの原因を知ろう!

ニキビができる原因は、ズバリ!『毛穴の詰まり』です。

「ああ・・・、そんなこと知ってるよ。」という声が聞こえてきそうですが、この毛穴の詰まりを引き起こす要因には、いくつか種類があることを知っているでしょうか。

毛穴の詰まりの要因を知っておくことで、頑固なニキビとサヨナラできるかもしれませんよ。

 

思春期ニキビ

思春期は特にニキビが出来やすく、10代は誰でもニキビの悩みを抱えると言っても過言ではありません。

これは体の成長に伴い、男性ホルモンの一種であるアンドロゲンの分泌が盛んになり、皮脂腺が刺激され、過剰な皮脂が毛穴の詰まりを引き起こしている生理現象のようなものです。

体の成長が落ち着いてくると、ひどいニキビは徐々に改善されていきます。

 

ストレス性ニキビ

女性であれば、仕事が忙しかったりダイエットを続けたりして、「生理が止まってしまった」「周期が乱れてしまった」、そのような経験はないでしょうか。

ニキビは男性ホルモンの過剰分泌だけによって、できやすくなるわけではありません。

女性ホルモンの乱れによっても、皮脂の分泌異常が起き、ニキビが発生してしまうのです。

生理前にニキビが出来やすいのは、体内でホルモンバランスが崩れているから。

ストレスは、男性ホルモンと女性ホルモンのバランスを崩す原因になるので、ため込まずに時々ストレス発散することをオススメします。

 

乾燥肌ニキビ

ニキビのできやすい肌質はオイリー肌と、決めつけてはいないでしょうか。

確かに皮脂の過剰分泌は毛穴の詰まりに直結しますから、オイリー肌の人は汚れが肌にくっつきやすいので、放っておくとニキビになりやすいと言えます。

ところが、大人ニキビが出来やすい人は、乾燥肌であることが意外に多いのです。

健康な肌は、油分と水分のバランスが重要です。

一見、乾燥肌の人はニキビと無縁な気がしますよね。

けれども肌の内側で水分不足が起こる乾燥肌は、肌のうるおいを保とうとして過剰に皮脂が分泌される傾向があります。

つまり、肌表面を油分でフタをして、肌内部の水分蒸発を防ごうという働きです。

この皮脂の過剰分泌は、当然毛穴の詰まりを後押しします。

乾燥肌で肌はカサカサなのに、ニキビが治らない・・・そんなときは、水分不足によるニキビを疑ったほうがいいかもしれません。

 

脂性肌(脂肪酸)ニキビ

大人になってからの脂性肌は、食生活に影響を受けていることがあります。

肉食中心の脂っこい食事が多い人は脂肪酸(脂質)の摂取量が増えて、毛穴の詰まりやすい肌質になります。

特に注意したいのが、肉や乳製品に多く含まれる飽和脂肪酸、マーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸、そしてオメガ6脂肪酸の過剰摂取です。

ニキビの原因は『脂』、これは確かにそうなのですが、脂質は私たちの身体を作る大切な栄養素ですから、バランスを取りながら必要な量をとることが大切なのです。

 

⇩アボカドオイルがスキンケアに効果的?については下記の記事から⇩

アボカドオイルはスキンケアにも使える!?効果やおすすめのアボカドオイルを紹介!

 

不飽和脂肪酸の特徴について

思春期ニキビは大人になれば減ってきますし、ストレスニキビも環境を変えることで対処できる可能性があります。

では乾燥肌と脂性肌、このふたつに関してはどうでしょうか。

実は食事内容を変えることで、ニキビの改善につながるとも言われているのです。

 

現代食は「飽和脂肪酸」と「オメガ6脂肪酸」が多め

かつての日本は魚が中心の食事であったため、いろいろな脂肪酸をバランスよく摂取することができました。

しかし肉主体の欧米食が広まったことにより、ニキビの原因になる飽和脂肪酸とオメガ6脂肪酸の摂取量がグンと増えてしまったのです。

飽和脂肪酸は主に肉や乳製品に含まれる脂肪酸であり、私たちの身体を動かすエネルギーの源になっています。

しかし体内で合成できる脂肪酸であるため、過度に摂取する必要性はなく、逆に摂りすぎることにより、肥満だけでなく血液疾患や糖尿病などを引き起こすリスクが高まります。

一方、オメガ6脂肪酸は、牛肉や豚肉、マヨネーズ、そしてポテトチップスにたくさん含まれている脂肪酸です。

どれも毎日の食事やおやつに当たり前のように出ているものばかりですよね。

つまり、脂質をたくさん摂っているつもりはなくても、いつの間にか摂取量が増えてしまうのがオメガ6脂肪酸なのです。

オメガ6脂肪酸は、体内では合成できない必須脂肪酸のひとつですが、現代食においては摂りすぎてしまう傾向があります。

11食は魚料理に変えてみたり、マヨネーズの代わりにノンオイルドレッシングを使ってみたり、食べるときにちょっと工夫してみることをオススメします。

 

肌の内側からうるおいを与える「不飽和脂肪酸」

「ニキビの原因は乾燥肌にある」、このことは先にも述べていますが、肌の水分不足をサポートするのが不飽和脂肪酸でもあります。

例えば皮脂に含まれるオレイン酸やパルミトレイン酸は、一価不飽和脂肪酸の一種であり、肌の保水力を維持するために必要です。

「ダイエット中だからお肉やドレッシング、オイルなどはすべてNG」というような食生活をしていると、だんだんと肌がカサカサになっていくのは必要な脂質が足りていないから。

ニキビになりやすい脂質を摂りすぎることなく、質のいい脂質をバランスよく摂っていきたいですね。

 

身体にいいとされる「不飽和脂肪酸」

健康のためには脂質は控えたほうがいい・・・、そのような話を聞いた人は多いでしょう。

ところが脂肪酸の種類によっては、適切な量を積極的に摂った方が健康のためにはいいということがわかってきました。

例えば、オリーブオイルやアボカドにたくさん含まれるオレイン酸は、一価不飽和脂肪酸ですが、悪玉コレステロールの増加を抑え、生活習慣病のリスクを下げる効果があると期待されています。

また多価飽和脂肪酸のオメガ6脂肪酸やオメガ3脂肪酸は、必須脂肪酸と言って体内で合成できない脂肪酸で、食べ物から摂取する必要があります。

どちらも動脈硬化を防いだり、血圧を下げたり、コレステロールを下げる脂質と言われています。

ただし一般的な植物油に含まれているリノール酸(オメガ6)は、悪玉コレステロールだけでなく善玉コレステロールも一緒に下げてしまうため、摂り過ぎないように気を付けることが大切です。

また、オメガ3脂肪酸は不足すると皮膚炎などになりやすいのですが、人気のアマニ油やエゴマ油は熱に弱いので、加熱せずにドレッシングのように使うのがオススメです。

 

 

なぜ不飽和脂肪酸がニキビや肌荒れに効果的なのか?

乾燥肌は大人ニキビの原因になりますが、不飽和脂肪酸は乾燥肌を改善することが知られています。

しかも不飽和脂肪酸に期待できることはそれだけではありません。

肌荒れを引き起こす便秘の改善にも、不飽和脂肪酸が一役買っているのです。

「便秘=食物繊維」というイメージがありますが、実は食物繊維で便のかさを増やすだけでは便通はよくなりません。

便をスムーズに体外へ排出するには、腸の中を滑らかに通り抜ける必要がありますよね。

オレイン酸のもつ乳化作用は、腸内の便をやわらかくし、スムーズに排出する役割があり、体内のデトックス効果を後押ししてくれます。

 

アボカドを食べることは肌荒れ防止になるのか?

不飽和脂肪酸とニキビ・肌荒れについていろいろとお伝えしてきましたが、ではアボカドを食べることはこれらの効果を実感できるのでしょうか。

アボカドはとても栄養価の高い果物ですが、そのなかでも脂質を占める割合は20%近くになります。

しかもその脂質のほとんどが不飽和脂肪酸で、オレイン酸やパルミトレイン酸、そしてオメガ3脂肪酸のα-リノレン酸を含んでいます。

もちろんアボカドには脂肪酸以外にも、若返りビタミンのビタミンEをはじめ、ビタミンB6・ビタミンC・ナイアシン・ミネラルなどたくさんの栄養素が含まれていて、しかも生のまま美味しく食べられるのが魅力です。

脂質が多いので食べ過ぎには注意ですが、美容や健康のために1日半分~1個ほどのアボカドを食べるのがオススメですよ。

 

ニキビや肌荒れを防ぐアボカドフェイスクリームとは?

ただ何となくアボカドは美味しい・・・と思って食べていたら、ニキビや肌荒れにも効果的なんて、ちょっと驚きですよね。

そんなアボカドは、「食べる」だけでなく「塗る」ことでも肌にとって嬉しいことがあるんです。

不飽和脂肪酸の中でも、一価不飽和脂肪酸は多価飽和脂肪酸よりも酸化しにくいという特徴があります。

そしてアボカドオイルは、オリーブオイルにはあまり含まれないパルミトレイン酸の含有量が多いのです。

パルミトレイン酸は、赤ちゃんの肌にもっとも多く含まれている脂肪酸で、残念ながら年齢と共に減少してしまい、結果として肌の弾力が失われ、肌の老化が進んでしまうとも言われているのです。

アボカドオイルにはオレイン酸・パルミトレイン酸といった酸化しにくい一価不飽和脂肪酸がたっぷり含まれていて、肌にうるおいを与える皮脂膜のケアにオススメしたいオイルになります。

そんなアボカドオイルをたっぷり配合した「REGANERO」のアボカドバタークリームは、デリケートなフェイス用に開発されたクリームです。

皮膚の薄い顔用のスキンケアは、特に安全性にこだわりたいもの。

REGANERO」の商品は、オーガニック栽培されたアボカドの実から採れた、100%エクストラバージン美容オイルを使用しているのが特徴で、安全性に優れた品質が自慢です。

アボカドバタークリームには、アボカドオイルのほかにもシアバター・ホホバオイル・カミツレ花オイルといった肌に優しい成分が詰まっています。

肌にしっかりとうるおいを与えてはりとツヤが実感できるのに、塗った後のべたつきを感じさせない使用感は、乾燥肌に悩む人にオススメです。

 

 

<参考文献>


マルホ株式会社「STEP1 ニキビの原因と種類」
健栄製薬「【医師監修】乾燥肌でもニキビはできる? 乾燥肌ニキビの原因と対処法」
ライオン株式会社「肌トラブルの温床! 脂性肌のニキビはどうやって治す?」
オジスキンクリニック「ニキビ肌に悪い食べ物は〇〇!」
あいおいクリニック「にきび」
日本テレビホールディングス『健康や美容効果が期待できる「えごま油」「アマニ油」正しい摂り方とは?』
江崎グリコ株式会社「脂肪酸」
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネット「不飽和脂肪酸」
フォーデイズ株式会社「話題のオメガ3を摂ろう!
株式会社シクロケムバイオ「脂肪酸の種類と健康への影響(3) オリーブオイルとアボカドオイル(一価不飽和脂肪酸)食べて塗って美肌を手に入れる」
日本食品標準成分表2020年版(八訂)「アボカド」
ハワイアンホースト・ジャパン株式会社「知って得する、肌に嬉しいマカデミアナッツのパワー!!」

投稿者プロフィール

藍鈴
藍鈴
栄養学や食べてキレイになるインナービューティーに興味を持ち、5年勤めていたアパレル業界から栄養士業界へ転職を決意。栄養学校へ入学し、本格的にインナービューティーについて学びをスタート。


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