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グリセリンとは?その用途と期待できる効果、おすすめ商品をご紹介!
肌に直接つけるスキンケア商品、敏感肌の人はもちろん、そうでない人でも配合成分が気になる人は多いのではないでしょうか。
購入する前に成分表示をチェックしてみると、いろいろな成分のなかでよくみかけるのが「グリセリン」の表示です。
そこで今回は、グリセリンとはどのような成分なのか、用途や期待できる効果、グリセリンが配合されているおすすめ化粧品について詳しく解説していきます。
この記事の目次
グリセリンとは
グリセリンはアルコールの一種で、種子植物やシダ植物など多くの植物や海藻類、動物などに含まれる成分で、ヒトにおいては中性脂肪として体内に存在します。
グリセリンの歴史は非常に長く、1779年にスウェーデンの化学者カール・ヴェルヘルム・シェーレがオリーブ油から発見したのが始まりです。
そんなグリセリンは、無色透明・粘り気のある液体でにおいはありませんが、“甘み”といった特色があり、現在では甘味料などに用いられています。
また可燃性があり、消防法では危険物第4類(引火性液体)の第3石油類に指定されているといった驚きの一面も持ち、グリセリンと硝酸・硫酸の混合物を反応させたニトログリセリンは、化学分野ではダイナマイトといった爆発物、医薬品分野では狭心症の薬と幅広い分野で活用されています。
グリセリンは毒性がないというメリットがあり、医薬品だけでなく化粧品分野でも使われることが多い成分です。
とくに化粧品分野で多用されるのは、水に溶けやすく優れた吸湿性を持つといった特性からです。
長く成分が使われていることから、肌への刺激性はほとんどないこともわかっており、敏感肌の人でも安心して使うことができる保湿成分として認められています。
グリセリンはこの吸湿性のおかげで、外部の水分を取り込んで肌にうるおいを与える効果が期待できますが、濃度が高すぎると逆に肌内側の水分まで吸湿し、かえって肌の乾燥を招くことがあります。
そのため化粧品を選ぶ際には、グリセリンの濃度があまり高くない商品を選ぶことがポイントです。
目安としてはグリセリンの配合量が10%を超えないこと、配合量がわからないときは成分表示の順番を確認し、グリセリンの成分表示があまり前のほうに記載されてないもの(成分表示は配合量の多い順に記載されるため)を選ぶといいでしょう。
グリセリンには石油からつくられる合成グリセリンと、ヤシ油やパーム油からつくられる天然グリセリンがありますが、化粧品に配合されているグリセリンのほとんどは天然グリセリンになります。
“合成”と“天然”と聞くと、合成グリセリンのほうを心配に感じる人もいますが、実は純度の高いグリセリンは合成のほうであり、医薬品に使われるグリセリンは合成グリセリンがほとんどなのです。
とはいえ、合成グリセリンと天然グリセリンはどちらも安全性が高い成分であることに変わりませんから、もし化粧品成分のグリセリンが気になる場合はメーカーに確認してみると安心です。
グリセリンの用途
グリセリンは毒性が低いため、多くの分野で活用されています。
下の表はグリセリンの用途について、代表的なものをまとめたものです。
活用分野 | 用 途 | 内 容 |
食品分野 | 甘味料 | 甘みをつける |
保存料 | 静菌性を生かした食品の日持ち剤 | |
保湿剤 | 食品の水分を保持する | |
軟化剤 | ガムなどに粘度をつける | |
医療分野 | 浣腸薬 | 水分を吸収して排便を促す |
利尿剤 | 水の再吸収を抑えて尿意を促す | |
軟膏 | 高い吸湿効果による肌の保湿・修復 | |
狭心症薬 | 血管拡張作用により狭心症の発作を抑える | |
化粧品分野 | 保湿剤 | 高い吸湿性を生かして保湿を促す
ヒアルロン酸やコラーゲンとの相乗作用 |
水溶性 | 水になじみやすい
伸びや滑りをよくする |
|
発熱作用 | 水に溶けると発熱するためホットクレンジング剤などに配合 | |
融点が低い | 液体としての安定性が高い | |
工業分野 | 不凍液 | 水冷エンジンや暖房ヒーターなどの冷却水 |
グリセリンの発見は1779年とかなり古く、初めのうちは接着剤やコルクをつくるときに使われていましたが、次第に染色助剤やダイナマイトの生成など用途は広がるようになりました。
近年では食料品・医薬品・化粧品・工業用品と、多くの分野でグリセリンは活用されています。
グリセリンの効果
では化粧品分野でも多く活用されているグリセリンには、どのような効果が期待できるのでしょうか。
ひとつひとつ具体的に見ていきましょう。
保湿作用
グリセリンを化粧品に配合する目的で、もっとも注目されているのが保湿効果です。
グリセリンには適度な粘度性があり、肌内部にある水分の蒸散を抑える効果が期待できます。
また分子がとても小さく、肌表面だけでなく角質層までしっかり入り込めるので、肌を柔らかくしっとりしたうるおいを与える成分です。
また保湿効果の持続性が長いとも言われていて、塗った直後だけでなく長い時間うるおいを感じられるのも特徴のひとつです。
⇩保湿効果の高いアボカドクリームについては下記の記事から⇩
エモリエント効果が高いものはアボカドボディクリーム!?成分や効果を解説!
保水作用
グリセリンが保湿成分として注目されているのは、高い吸湿性があるからです。
肌にうるおいを与える成分には、ヒアルロン酸やコラーゲンなどいろいろな成分がありますが、グリセリンには外部から水分を取り込んで保湿するという吸湿性があります。
たとえばグリセリンで水分を取り込み、ヒアルロン酸で保水する、このようにほかの保湿成分と組み合わせることで、グリセリンは高い保水効果を期待できるのです。
グリセリン自体は刺激がなく、毒性もない成分です。
ちいさな子どもさんや高齢者の方、敏感肌や乾燥肌、脂性肌の方など肌質や年齢を問わず使用できる成分であり、うるおい不足による肌のバリア機能低下を改善するためにもグリセリン配合の化粧品はおすすめといえるでしょう。
温感作用
保湿剤として注目されているグリセリンですが、実は温感作用のある成分として化粧品に配合されていることもあります。
グリセリンには、少量の水と混ざることで熱を発する性質があります。
これを利用したのが温感化粧品です。
例えばクレンジングに温感作用を目的としてグリセリンが配合されている場合、肌を温めて毛穴を開いて汚れを落としやすくしたり、そのあとに使用する美容液を浸透しやすくしたりする効果が期待できます。
また肌を温めるということは血管を拡張することに繋がり、血行促進効果も期待できるというわけです。
グリセリンは安全?
保湿化粧品成分でとてもよく見かけるグリセリンですが、安全性はどうなのでしょうか。
グリセリンは食品添加物としても認められている成分で、口に入れても安全な成分です。
甘みを生かして甘味料として利用されたり、保湿剤や増粘安定剤、乳化剤としても使われたりして、マーガリンや乳製品・乳飲料、お菓子など幅広い食品で使われています。
グリセリンは原料によって「天然グリセリン(植物性グリセリン)」と「合成グリセリン」に分けられます。
天然グリセリンはパーム油やヤシ油などの植物油を生成して作られるグリセリンで、化粧品分野で幅広く使用されています。
肌にやさしい植物由来の原材料を使用していて、なるべく自然由来の成分にこだわりたいという人にも安心な保湿剤と言えるでしょう。
一方で合成グリセリンは石油由来の成分になります。
石油から精製すると聞くと安全性に不安を感じる人も少なくありません。
ところが、石油由来の合成グリセリンの方が植物性よりも高純度で劣化しないグリセリンを抽出しやすいため、合成グリセリンは医療分野で広く使用されているのです。
このように天然グリセリンも合成グリセリン、どちらも安全性が高く、50年以上も食品分野や医療分野で使用歴があります。
成分そのものの安全性は心配ありませんが、化粧水などを自分で作る場合などは濃度などに気を付けて安全に使うようにしましょう。
グリセリン配合のおすすめクリーム
グリセリンは多くの化粧品に使われ、なかでも肌にうるおいを与える保湿化粧品に保湿剤として配合されています。
ただしグリセリン単体での保湿効果には限界があり、より肌にうるおいを感じるためにはほかの配合成分にも注目してみるといいでしょう。
とくに相性がよいと言われているのは「ヒアルロン酸」と「コラーゲン」です。
ヒアルロン酸は水分保持力に優れている保湿成分ですが、種類によって保湿できる範囲が異なります。
次の3種類は化粧品によく配合されているヒアルロン酸です。
種類 | 保湿範囲 |
ヒアルロン酸ナトリウム | 肌の表面(角質層には浸透せず、肌の表面にとどまる) |
加水分解ヒアルロン酸 | 肌の内側(角質層に浸透する) |
アセチルヒアルロン酸ナトリウム | 肌の内側・外側(肌への吸着持続性が高く、角質を柔らかくする) |
自分の肌質にあわせたヒアルロン酸を選び、グリセリンとの相乗効果を狙ってみることをおすすめします。
またコラーゲンはたんぱく質の一種で、肌の表面に保護膜をつくり、うるおいを閉じ込める作用が期待できます。
一般的なコラーゲンは分子が大きく肌になじみにくいため、より分子の小さい「加水分解コラーゲン」が配合されている化粧品を選ぶと安心です。
化粧品に配合されるグリセリンは、植物性由来の天然グリセリンで、天然成分にこだわる化粧品を探している人にもおすすめの保湿成分になります。
「REGANERO」のアボカドスキンケアは、タイで栽培されたオーガニックアボカドから抽出したエクストラバージンアボカドオイルを使用しています。
そのほかにもシアバター・ホホバオイル・カミツレ花オイルなど、天然由来の保湿成分をたっぷり配合した「REGANERO」の保湿クリームは、ハリやツヤのある肌を目指した保湿対策にピッタリです。
合成着色料・人工香料・パラベンは一切使用しておらず、天然由来の保湿成分がたっぷり、さらに美肌成分として注目されているナイアシンアミドが配合されている「REGANERO」の保湿クリームは乾燥に悩む人にぜひおすすめしたい保湿クリームです。
化粧品の成分は自然由来のモノが好きという人は、「REGANERO」の保湿クリームを検討してみてはどうでしょうか。
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