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セラミドって何?乾燥肌・敏感肌の方におすすめのセラミド化粧水の選び方をご紹介!
肌の保湿成分といわれるセラミド、名前を聞いたことがある人は多いものの、実際にはどのような成分なのかよくわからないという人は少なくありません。
そこで今回は、セラミドについて詳しく解説し、乾燥肌や敏感肌の人にもおすすめしたいセラミド化粧水を紹介していきます。
「セラミドって何?」と思っていた人は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
セラミドとは
セラミドは人の皮ふの一番外側にある、表皮の角質層を構成している成分のひとつで、細胞と細胞をつなぐ細胞間脂質の成分です。
しかもその細胞間脂質におけるセラミドの含有量は半分以上といわれていて、かなり重要な成分なのです。
ではセラミドにはどのような特徴があるのでしょうか。
それはずばり「水分を保持する力がとても強い」という点につきます。
ヒアルロン酸やコラーゲン、グリセリンなど、一般的に保湿成分と呼ばれるものはいろいろありますが、そのなかでもセラミドは水分をぎゅっとはさみこんで離さないという特徴があり、非常に保湿力が高い成分と言われています。
角質がきちんと整列しているとキメの揃った肌になりますが、その角質細胞を支えているのが細胞間脂質です。
残念ながら加齢とともにセラミドは減少してしまい、そうなると細胞間脂質の量が不足し角質の並びが乱れてしまいます。
角質が乱れるということは、ただ単に肌のキメが乱れるだけでなく、肌のバリア機能低下を招き、乾燥や肌荒れといった肌トラブルが起きやすくなってしまうのです。
つまり健康的で美しい肌を目指すのであれば、セラミドは欠かせない成分というわけです。
「最近肌の調子がよくないな」と感じているなら、ぜひセラミド配合の化粧水をぜひチェックしてみてください。
セラミド化粧水の選び方
ドラッグストアや化粧品売り場に行くと、セラミド配合の化粧水がたくさん並んでいます。
そんなセラミドには種類があり、「セラミド配合化粧水」とあっても、作用や使い心地が異なります。
ここからは、たくさん並ぶセラミド配合化粧水で自分はどれを選ぶべきなのか、ポイントを解説していきましょう。
セラミドの種類から選ぶ
セラミドの種類は、大きく分けて4種類あります。
- ヒト型セラミド
- 動物型セラミド
- 植物型セラミド
- 疑似型(合成)セラミド
では、ひとつずつ見ていきましょう。
1.『ヒト型セラミド』
ヒト型セラミドは、その名の通り人の肌にあるセラミドに最も似せて作られたセラミドです。
最大の特徴は保湿力がとても高いということで、角質層に浸透しやすいセラミドになります。
そしてヒト型セラミドにもいくつもの種類があり、それぞれに期待できる効果が異なります。
<ヒト型セラミドの種類と特徴>
ただしヒト型セラミドは、セラミドの中でも高保湿で肌なじみがいいと評価が高いのですが、とても高価な成分といった一面もあります。
2.『動物型セラミド』
動物型セラミドは、一般的にウマの脳や脊髄からとれる成分で、厳密にいうとセラミドとは異なる成分です。
ただしセラミドととてもよく似た働きをし、肌なじみがよいことから動物型セラミドや天然セラミドと呼ばれることも多いです。
セラミド化粧品にも配合されていますが、化粧品成分表示はセレブロシドやスフィンゴ糖脂質となっています。
種類 | 特徴 |
セラミドEOP(セラミド1) | バリア機能を高める、肌に弾力を与える |
セラミドNG・NS(セラミド2) | 高い保水力がある |
セラミドNP(セラミド3) | バリア機能の回復 |
セラミドAS(セラミド5) | 保水力とバリア機能の改善 |
セラミドAH(セラミド6Ⅱ) | バリア機能の強化、シワの抑制 |
3.『植物型セラミド』
植物型セラミドは、ゆずや米などからとれる天然由来のセラミドです。
ヒト型セラミドや動物型セラミドより保湿力は低いのですが、抽出しやすいという点から価格が安定しており、たっぷりと配合できるといったメリットがあります。
化粧品成分表示は、ユズ果実エキスやコメヌカスフィンゴ糖脂質で、セラミドをコンセプトにした化粧品によく使われています。
4.『疑似型(合成)セラミド』
疑似型セラミドは、セラミドに似せて人工的に作られた成分で、大量生産できることから安価なセラミドとして知られています。
ヒト型セラミドは種類によって働きに違いがありますが、疑似型セラミドは保湿力を高めて肌のバリア機能をあげる効果が期待できる成分です。
天然セラミドと比べると、どうしても肌なじみは劣りますが、原材料が安価ですから高濃度で配合できるといったメリットがあります。
「高濃度にセラミドが配合された化粧水をたっぷり毎日使いたい!」という人は、疑似型セラミドが配合されている化粧水を探してみるといいでしょう。
ちなみに化粧品成分表示は、セチルPGヒドロキシエチルパルミタミドやヘキサデリロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドと、一見セラミドとはわからないような表示名になっています。
また、違うタイプのセラミドを配合することで再結晶化しにくくなったり、相乗効果が期待出来たりすることから、化粧水を選ぶときは複数のセラミドが配合されているものを選ぶのがおすすめです。
肌悩みに合った配合の化粧水を選ぶ
化粧水は肌に水分を与えるアイテムですが、自分の肌の悩みにあわせたものを選ぶことが大切です。
セラミド成分は、肌にうるおいを与える目的で配合されていますから、基本的には乾燥肌やバリア機能低下による肌荒れで悩む人におすすめです。
それプラス、どのような肌の悩みを解消したいのか、目的にあわせた成分が配合されている化粧水選びをしてみましょう。
- 日焼けによる、しみ・そばかすを防ぐ
トラネキサム酸・ビタミンC誘導体・ナイアシンアミド
- 年齢を重ねた肌にうるおいを与えるエイジングケア
ニールワン・ナイアシンアミド・レチノール
- 乾燥からくる大人のニキビケア
ビタミンC誘導体・ナイアシンアミド
テクスチャ・香りで選ぶ
化粧水は毎日のスキンケアで使用するアイテムですから、テクスチャや香りも大切なポイントです。
大きく分けると、化粧水は「しっとりタイプ」と「さっぱりタイプ」がありますが、実はこのテクスチャは保湿力にはさほど影響を与えるものではないのです。
このとろみの正体は、粘り気を出す成分が配合されていることにより、保湿が目的の主成分ではありません。
もちろん、とろりとした使い心地が好きという人は「しっとりタイプ」を選ぶのがおすすめですが、「さっぱりタイプ」のなかにも高保湿な化粧水はあるということは覚えておきましょう。
また肌に直接つける化粧水は、香り選びも重要です。
いくら配合成分が気に入っても、苦手な香りがするものは避けたほうが無難です。
とくにバリア機能が低下している人は肌が敏感になっていますので、「無香料」「微香性」とかかれた化粧水がおすすめです。
ただし「無香料」といっても、原料の香りを消すことは難しいので、まずはテスターやサンプルなどで香りを確かめてから購入するといいでしょう。
⇩アボカドオイルの保湿効果については下記の記事から⇩
アボカドオイルは保湿力が高い!?乾燥肌に優しい?保湿力が高い理由を解説!
おすすめのセラミド化粧水5選
肌にうるおいを与え、バリア機能の向上が期待できるセラミドを配合した化粧水を「ぜひ試してみたい!」と気になっている人は多いでしょう。
そこで今回は、店頭にずらりと並ぶセラミド配合化粧水のなかから、どれを選べばいいのかわからない・・・という人におすすめしたい商品を5選紹介していきます。
①『ヒフミド エッセンスローション』(小林製薬)
「ヒフミド エッセンスローション」は、しっかりと肌にうるおいを感じられる化粧水でありながら、ベタつかない使用感が魅力です。気になるセラミド成分は「セラミド1」「セラミド2」「セラミド3」のヒト型セラミドが3種類配合されています。肌なじみの良さが抜群のヒト型セラミド配合ということで価格はちょっと高めになりますが、その分効果は期待できそうです。ベタつきが苦手だけど、うるおいを感じたいという人におすすめです。
〈セラミド成分〉
- セラミドEOP
- セラミドNS
- セラミドNP
②『セラキュア ローション』(CORE)
「セラキュア ローション」の特徴は、何といってもセラミド関連の成分を11種類も配合しているところです。成分構成の大半がセラミド関連成分のため、肌の負担を減らしてシンプルな化粧水が欲しいという人にピッタリです。保湿効果よりもセラミドによるバリア機能回復を期待している人におすすめしたい化粧水です。
〈セラミド成分〉
- フィトスフィンゴシン
- グルコシルセラミド
- セラミドEOP
- セラミドNP
- セラミドAP
- セラミドNG
- カプロオイルスフィンゴシン
- カプロオイルフィトスフィンゴシン
- セラミドAG
- セラミドNS
- セラミドEOS
③『モイストエッセンスローション』(インク)
セラミド配合化粧水といっても、その濃度を公表しているメーカーは少ないです。そんな中、セラミド濃度をきちんと公表しているのが「モイストエッセンスローション」で、5種類のヒト型セラミドを5%の濃度で配合しています。セラミド化粧水の中でも高めの配合になっており、ほかにも保湿成分がいろいろ入っているので、「とにかくうるおいが欲しい!」という人におすすめです。
〈セラミド成分〉
- セラミドNP
- セラミドAP
- セラミドNG
- セラミドEOP
- セラミドAS
④『スキンコンディショナー』(セザンヌ)
プチプラコスメの代表ともいえるセザンヌの「スキンコンディショナー」は、1,000円以下で買えるのにヒト型セラミドが配合されています。価格を抑えるために配合量は多いとは言えないのですが、それをカバーできるほかの成分も入っているので、セラミド化粧水をまず試してみたいという人におすすめです。
〈セラミド成分〉
- セラミドAP
- セラミドNP
- セラミドEOP
⑤『Skin mania セラミド 浸透ローション』(ロゼット)
乾燥がひどく、濃厚なテクスチャが好きな人におすすめしたいのが「Skin mania セラミド 浸透ローション」です。ジェルのような触り心地の化粧水ですが、塗ったあとはベタつかず、それでいて長時間うるおいを感じられます。またこの化粧水は動物型セラミド・植物型セラミド・疑似型セラミドと3種類の異なるセラミドを配合しているのが特徴で、敏感肌の人にも試してほしいセラミド化粧水です。
〈セラミド成分〉
- セレブロシド
- スフィンゴ糖脂質
- ラウロイルグルタミン酸ジ
セラミドの効果を高めるクリーム
肌へうるおいを与え、バリア機能の回復効果が期待できるセラミドですが、ほかの美容成分を一緒に配合することでより多くのメリットを得られる可能性があります。
そのひとつが最近注目されている「ナイアシンアミド」です。
ナイアシンアミドは厚生労働省に美白作用と抗シワ作用が認められている成分ですが、実はセラミドを増やし、肌のバリア機能修復作用をサポートする効果も認められているのです。
よい機会なので、セラミド配合化粧水を使うなら、セラミド効果を高めるナイアシンアミド配合の保湿アイテムをプラスすることをおすすめします。
そこでおすすめしたいのが、「REGANERO」のアボカドバタークリーム(フェイス用)です。
アボカドは「森のバター」と呼ばれるほど高い保湿力を持った果物ですが、その保湿成分をたっぷり配合している「REGANERO」のアボカドバタークリームは、しっかりと肌のうるおいを感じられる保湿クリームになります。
しかも「REGANERO」のアボカドバタークリームには、シアバターやホホバオイル、そしてナイアシンアミドが配合されているので、セラミド配合化粧水との相性もばっちりです。
これから乾燥する季節を迎えると肌の水分量が減り、バリア機能の低下による肌トラブルを起こしやすくなります。
セラミド配合化粧水とナイアシンアミド配合の「REGANERO」アボカドバタークリームで、乾燥に負けない素肌を手に入れましょう。
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