スキンケア商品  2022.11.13

日本酒は肌にいい?日本酒の化粧水の選び方|その効果や作り方、おすすめ商品までご紹介!

日本酒と聞くと、「ツウなお酒好き」「呑兵衛」というイメージを持つ人は少なくないでしょう。

一方で、「酒蔵で働く杜氏の手が美しい」という話を聞いたことはないでしょうか。

実は日本酒には、肌にいいとされる成分が多く含まれていることが分かっています。

そこで今回は、そんな日本酒を使った化粧品について、効果や期待できること、おすすめの日本酒化粧水、そして自分で作る日本酒化粧水まで、詳しく紹介していきます。

自分にあった化粧水がなかなか見つからない・・・、そんな人はぜひ参考にしてみてください。

 

日本酒化粧水の効果

日本酒に含まれる、「肌にいい」成分はいろいろありますが、代表的なのは次の成分です。

 

「コウジ酸」

日本酒の醸造に欠かせない麹菌ですが、この麹菌が発酵するときに発生するのがコウジ酸です。コウジ酸にはチロシナーゼと呼ばれる酵素を抑え、シミや黒ずみの原因となるメラニンの生成を抑制する働きがあります。

 

「アミノ酸」

私たちの体に欠かせないアミノ酸ですが、肌のうるおいを保つための重要な役割も担っています。それは角質層の中で水分を保持している天然保湿因子(NMF)を形成しているからです。しかもNMFの約半分はアミノ酸で出来ているというのですから、その役割はかなり重要です。またアミノ酸には新陳代謝を高める働きもあり、健康でみずみずしい肌を手に入れるためにも大切といえます。そんなアミノ酸を日本酒はたっぷり含んでいるため、酒蔵で働く人の手は美しいと言われているのです。

 

「フェルラ酸」

フェルラ酸は優れた抗酸化作用を持つ物質で、しわなどの老化を抑制する働きが期待されています。日本酒にはこのフェルラ酸が含まれていることがわかっています。またフェルラ酸には紫外線吸収効果もあり、日焼けが気になる人に取り入れてほしい成分です。

 

酒蔵で働く人の手が美しいことは、昔から人々の間ではよく知られていたことですが、日本酒に含まれる成分にその理由があるということが分かってきた近年、ますます美容家たちの間で日本酒が注目されてきています。

 

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アボカドボディクリームはザセムを買うべき?オススメのアボカドボディクリームを紹介!

 

日本酒化粧水の選び方

化粧品コーナーを覗いてみると、最近では日本酒をベースに作られた化粧水コーナーがとても充実していることがわかります。

肌に直接つけるものだからこそ、自分の肌にあったモノを選びたい・・・、そう思うのは当然でしょう。

そこでここからは、日本酒化粧水を選ぶ際のポイントについて解説していきます。

 

テクスチャで選ぶ

洗顔のあと、真っ先につけるスキンケアアイテムだからこそ、その使い心地にはこだわりたいものです。

とくにテクスチャは重要で、一般的な化粧水同様、好みのタイプを選ぶようにしましょう。「濃厚でこっくりしたテクスチャ=保湿作用が優れている」というわけではなく、さらりとした質感で保湿力が高い化粧水もたくさん販売されています。

また乾燥肌や脂性肌など、自分の肌質に合わせたテクスチャを選ぶことも大切です。

肌の渇きが気になる乾燥肌の人は、より高保湿を謳った化粧水を選び、しっかりとうるおいを与えたい時はコットンパックなどを試してみましょう。

肌がべたつきやすい脂性肌の人にも、日本酒化粧水はおすすめです。

皮脂が余分に分泌されてしまうのは、肌の水分量が足りていない可能性もあるからです。

肌の水分量が足りないと、なるべく水分の蒸発を防ごうと皮脂が過剰に分泌され、脂性肌になることがあります。

日本酒には肌にうるおいを与える成分が含まれていますので、インナードライからくる脂性肌の改善が期待できます。

脂性肌の人は、さらっとしたテクスチャを選ぶとさっぱり使えることでしょう。

敏感肌の人はアルコール成分が肌に刺激を与えてしまう可能性があるため、より注意が必要です。

日本酒化粧水といっても、化粧水に含まれるアルコール成分は1%未満と少ないのですが、敏感肌の人にはそれでも刺激を感じてしまうことがあります。

心配な場合はアルコールフリーと記載された化粧水を選び、試供品や容量の少ないものでパッチテストを行ってください。

 

原料の産地やお酒の銘柄で選ぶ

化粧水として選ぶには、どのような日本酒が使われているのかはとても大切なポイントです。

その際、「お酒」として日本酒を選ぶ基準ではなく、「化粧水」として選ぶ基準を押さえておきましょう。

例えば「純米大吟醸酒」は、日本酒のなかでは高級酒に分類されますが、実は化粧水に使用するには普通の「純米酒」のほうが向いています。

その理由は、日本酒を作る際の米の精製方法にあるからです。

私たちが普段口にしている白米(制精米)は玄米から表層を10%ほど削ったものですが、大吟醸酒で使用される米は60%も削って米を磨き上げています。

削ることで雑味を消し、スッキリと端麗な味わいに仕上げているのです。

ところがこの削った部分にこそアミノ酸がたっぷり含まれるため、日本酒化粧水に使うときは高級酒ではなく普通の純米酒が使われているほうがいいのです。

もちろん肌に直接つけるものですから、原料の産地や銘柄がしっかり記載されていることは大切なポイントのひとつになります。

最近では蔵元から直接配送される日本酒化粧水もありますから、化粧品コーナーだけでなく、酒造やお酒専門店のホームページなどでいろいろ探してみるのもおすすめです。

 

肌悩みに合った配合のものを選ぶ

化粧水の目的は肌にうるおいを与えることですが、やはりプラスの効果を期待することも多いでしょう。

その場合は、一緒に配合されている成分に注目してみましょう。

 

  • トラネキサム酸

アミノ酸の一種であるトラネキサム酸は、厚生労働省に美白有効成分として認可されている成分です。シミの原因となるメラニンの生成を抑え、シミの沈着を抑制する効果が

あり美白化粧品に配合されています。

 

  • ビタミンC

ビタミンCはコラーゲンの合成に必要な成分で、優れた抗酸化作用を持っています。化粧品に配合されることも多く、その場合はビタミンC誘導体として使用されています。

 

  • グリチルリチン酸

ニキビや肌荒れが気になる人は、グリチルリチン酸配合の化粧水がおすすめです。グリチルリチン酸は医薬品では外用消炎薬としても使われていて、化粧品に配合されるときは抗炎症作用や抗アレルギー作用の効果が期待されています。

 

  • ヒアルロン酸

水分保持力が高く、みずみずしい肌を保つのに必要なヒアルロン酸は、乾燥が気になる人におすすめしたい美容成分です。日本酒には保湿が期待できる成分が含まれていますが、より高保湿を期待するなら、ほかの保湿成分などがいっしょに配合されているものを選びましょう。

 

  • 米発酵エキス

日本酒と同じ「米」から抽出された化粧品成分が、米発酵エキスです。酒造メーカーが独自に研究・開発していることも多く、さまざまな作用が期待できる成分です。肌にうるおいをあたえるものや皮脂分泌を抑制するもの、皮膚をすこやかに保つものなど多くのエキスが発見されており、肌にやさしい天然成分として注目されています。

 

 

日本酒で化粧水を手作りする方法

呑んで楽しむ日本酒だけでなく、肌を美しくする日本酒のパワーは、化粧品の分野でも注目されています。

そのひとつが日本酒化粧水ですが、じつはこの日本酒化粧水を手作りする人が増えていることを知っていますか。

自分で作れば成分は一目瞭然ですから、気になる人は一度試してみましょう。

 

手作り日本酒化粧水の作り方

手作り日本酒化粧水の作り方はとても簡単です。

 

<準備するもの>

  • 純米酒
  • 精製水
  • グリセリン(または精油)

 

<作り方>

  1. 清潔なガラス容器などに日本酒と精製水を1:1の割合で入れる
  2. グリセリン(または精油)を数滴たらす

 

以上が日本酒化粧水の作り方で、出来た化粧水は冷蔵庫などで冷やして保管します。

アルコールの香りが気になる場合は、お酒の量を減らすなどして調節してみてください。

 

手作りするときの注意点

手作り化粧水は保存料などが入らず肌にやさしい化粧水ではありますが、そのぶん品質が劣化しやすいというデメリットもあります。

作ったあとは冷蔵庫など温度の低い場所で保管し、2~3日で使い切るようにしましょう。

そして必ず行ってほしいのがパッチテストです。

いくら安全性が高い自作化粧水でも、肌にあう、あわないは人それぞれです。

腕の内側など、肌がやわらかく目立たない箇所に化粧水を少しつけて、肌に異変が起きていないかなど、安全性を確かめてから顔などに使うようにしましょう。

 

おすすめの日本酒化粧水5選

今注目されている日本酒化粧水、店頭に行くとたくさんの商品が並んでいて迷ってしまう人も多いことでしょう。

そこでここからは、おすすめしたい日本酒化粧水を5選紹介していきます。

使用されている日本酒の銘柄だけでなく、一緒に配合されている成分などを参考にし、自分にあった日本酒化粧水を探してみてください。

 

『菊正宗日本酒の化粧水 高保湿』(菊正宗酒造)

日本酒化粧水ランキングで、常に上位にランキングしてくるのが「菊正宗日本酒の化粧水 高保湿」です。少しトロッとしたテクスチャですが、肌なじみがよくしっとりとした肌に導いてくれます。プラセンタエキスやセラミドなどほかの保湿成分も配合されていて、しかも大容量でコスパもいい日本酒化粧水です。

 

<主な成分>

  • セラミド3
  • セラミド6Ⅱ
  • プラセンタエキス
  • アルブチン
  • グリチルリチン酸2K

 

『日本酒の超しっとり化粧水』(日本盛)

酒蔵だからこそできる、良質な純米酒のコメ発酵エキスを配合した日本酒化粧水です。リニューアル後は「アマチャヅル葉エキス」「サトウカエデ樹液」「ダイズ種子エキス」といった、肌にうるおいを与える成分を追加して天然植物・果実成分が10種類になりました。全身に使用できる大容量サイズも魅力です。

 

<主な成分>

  • コメ発酵液
  • カミツレ花エキス
  • ノイバラ果実エキス
  • アマチャヅル葉エキス
  • ガゴメエキス
  • アルニカ花エキス
  • キュウリ果実エキス
  • セイヨウキズタ葉/茎エキス
  • セイヨウニワトコ花エキス
  • ゼニアオイ花エキス
  • ダイズ種子エキス
  • パリエタリアエキス
  • アーチチョーク葉エキス

 

『会津ほまれ』(日本ゼトック)

酒蔵メーカーと健康化学メーカーのコラボで開発された日本酒化粧水です。使われている日本酒は福島県を代表する銘酒「会津ほまれ」、そこに抗菌作用のある「ユキノシタ」、抗酸化に優れた「ソウハクヒ」、血行促進作用のある「ボタンピ」、気持ちをリラックスさせる「ラベンダー」を配合しています。お酒の匂いが苦手な人にもおすすめの日本酒化粧水です。

 

<主な成分>

  • コメ発酵液
  • ユズ果実エキス
  • ユキノシタエキス
  • ボタンエキス

 

『薬用 大吟醸のうるおい美白水』(白鶴酒造)

大手酒造メーカー白鶴こだわりの大吟醸酒「翔雲」を配合した日本酒化粧水です。日本酒のアルコール成分が苦手な人でも使いやすい化粧水で、美肌有効成分であるトラネキサム酸を配合しています。また肌にうるおいを与えるヒアルロン酸やビタミンC誘導体、天然植物保湿成分のハトムギエキスやヨモギエキスなど、肌にいいと言われる成分がたくさん入っている化粧水です。

 

<主な成分>

  • コメ発酵液
  • ヒアルロン酸
  • ビタミンC誘導体
  • トラネキサム酸
  • ハトムギエキス

 

『蔵元美人 白米発酵乳液』(外池酒造)

これ1本で化粧水と乳液・美容液の役割をもつオールインワンタイプの日本酒化粧水です。洗顔後はこれ1つでOKなので、忙しい朝にもぴったりです。トロっとした半透明のテクスチャは、肌なじみがよくうるおいを与えてくれます。合成香料や着色料、パラベンなど不使用で肌の弱い人にも安心です。

 

<主な成分>

  • コメ発酵液
  • 酒粕エキス
  • コメヌカエキス
  • ヒアルロン酸
  • スクワラン

 

自然由来の保湿・美白を求める方に

日本酒化粧水は、コウジ酸やアミノ酸など天然成分がたっぷり含まれているのが特徴で、一緒に配合されている保湿成分なども天然由来成分である商品が多くあります。

そのような天然由来成分にこだわりがあり、日本酒化粧水のように保湿力の高い保湿アイテムを探している人におすすめしたいのが「REGANERO」のアボカドスキンケアシリーズです。

食べる美容液とも呼ばれるアボカドは、毎日積極的に取り入れたい美容フードではありますが、脂質が多いために毎日たくさん食べられません。

そこでアボカドから抽出したアボカドオイルを配合して作られたのが、「REGANERO」のアボカドスキンケアです。

アボカドオイルには肌にうるおいを与えるオレイン酸や、若返りビタミンとも呼ばれるビタミンEなどが豊富に含まれています。

そんなアボカドオイルと天然由来保湿成分のシアバター・ホホバオイル・カミツレ花オイルなどを配合したフェイスクリームは、乾燥しがちな肌にふっくらとうるおいを与え、べたつかないのが特徴です。

伸びがよく、肌にハリとツヤを与える保湿クリームは、もっちりとした肌に整えてくれて乾燥肌にぴったりです。

日本酒化粧水のあとにつける保湿クリームで悩んでいる人は、ぜひ化学薬品を一切使用していない「REGANERO」のアボカドバタークリームを一緒に使ってみて、確かなうるおいを実感してみてください。

 

投稿者プロフィール

藍鈴
藍鈴
栄養学や食べてキレイになるインナービューティーに興味を持ち、5年勤めていたアパレル業界から栄養士業界へ転職を決意。栄養学校へ入学し、本格的にインナービューティーについて学びをスタート。


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