アボカド・美容COLUMN
カミツレ花エキスには美白効果があるの?成分や効果ついて解説!
植物のなかには、美容作用が期待できる成分が含まれているものも多く、日本だけでなく世界中で古くから活用されてきました。
ハーブの一種である『カモミール』はその代表格でもあり、ハーブティーとして親しんでいる人が多い植物です。
そんなカモミールは和名を『カミツレ』と呼び、カミツレの花から採れるエキスが美容成分としても注目されています。
そこで今回は、カミツレ花エキスについて詳しく解説していきます。
この記事の目次
カミツレ花エキスの概要(成分)について
カミツレ花と聞いてピンと来ない人も、カモミールという名前なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
カモミールはヨーロッパでは古くから親しまれてきた植物で、薬草として絵本にも登場するほど生活に馴染みがあります。
カミツレ(カモミール)はヨーロッパ原産の植物
カミツレ(カモミール)は、ヨーロッパが原産のキク科植物です。
紀元前1世紀頃には医療目的に煎じて飲む文化が広まっていて、現在でも愛用されている薬用ハーブでもあります。
カミツレはジャーマン種とローマン種のふたつに分類されますが、医療ハーブとして使われるのは主にジャーマン種、特に医療大国のドイツでは、医師がメディカルハーブとしてカミツレを処方しているほど信頼されています。
カミツレ花エキスの効果とは
カミツレ花エキスとは、カミツレの花から水やエタノール、BG(多価アルコール)など用いて抽出した植物エキスで、α-ビサボロールやカマズレンといった成分を含んでいます。
期待されている効果としては、消化器系の不調改善、たかぶる神経やストレスの鎮静作用、皮膚の炎症を鎮める目的などです。
医療として古くから根付いているヨーロッパでは、有名なピーターラビットの絵本の中で、食べ過ぎでおなかを壊してしまったピーターラビットに、お母さんがカミツレを煎じて飲ませている場面が描かれています。
またドイツでは、子供へ処方されることが多いのですが、これは自然由来の成分であることから副作用がとても少なく安全性が高いことが認められている結果です。
日本では一般的にリラックス効果を生み出すカモミールティーとして飲用されることが多いのですが、海外ではカミツレ花エキスはニキビや日焼けなどの肌の炎症を抑制したり、血行を良くして冷え性や月経痛を緩和させたりするのに使われていて、最近では血糖値の上昇を抑える働きにも期待できると研究が進んでいます。
カミツレ花エキスに美白効果は存在するのか?
メディカルハーブとして活用されているカミツレ花エキスですが、最近では美容効果の観点からも注目されています。
その効果が「美白」です。
実はカミツレ花エキスには、厚生労働省が美白有効成分として認可している成分が含まれていて、それが『カミツレET』です。
この成分は化粧品メーカーの花王が独自に抽出した成分で、ほかの美白有効成分とは異なるメカニズムを持っているのが特徴で、情報伝達物質のエンドセリン-1抑制による色素沈着抑制作用があり、天然植物成分由来の美白有効成分として注目されています。
もちろん、厚生労働省に美白有効成分として認可されている成分はほかにもありますが、身近な植物であるカミツレ(カモミール)から抽出されるエキスという点は、消費者にとって安心できる材料と言えるでしょう。
ただしカミツレETは、花王独自の抽出技術によって採り出されたエキスであり、従来のカミツレ花エキスとは抽出方法が異なります。
カミツレETを含んだエキスを配合してある化粧品を使いたい場合は、その点には留意すべきことは覚えておきましょう。
カミツレ花エキスは健康促進効果もあるのか?
カミツレ花エキスには、美容だけでなく健康面でもいろいろな作用が期待できることがわかっています。
注目されている美容目的はもちろんですが、次は健康のために取り入れておきたい理由を紹介していきましょう。
胃腸に不安がある人にオススメ
カミツレ花エキスは、胃腸に不安がある人に特にオススメです。
古代エジプト・古代ギリシア・古代ローマと、カミツレは古くから薬草として利用されてきました。
これはカミツレの花から採れた精油を飲むことで、下痢の症状を改善させたり、お腹に溜まったガスを抜いてスッキリさせたりする効果が見られたことから広く活用されたものです。
医学的にはまだ根拠がなかった先人の知恵から生み出されたハーブ療法ではありますが、現代では医学的にも効果が研究されていて、消化器系の不調や膨満感の緩和に役立っています。
日本では医療というと「病気になってから治す」というのが一般的ですが、海外では「病気になる前の健康促進」に力を入れている国が多くあります。
普段から食事をとると胃もたれを起こしたり、腹部膨満感による食欲不振を起こしていたりする人は、カミツレ花エキスを摂ることで消化器器官の働き改善が期待できますね。
口内環境の改善
カミツレ花エキスは、消炎・鎮痛効果が期待できるため、口内環境の改善に利用することができます。
例えば口内炎の痛みに悩む人は、炎症を抑えて痛みを和らげる目的で、カミツレ花エキス配合のマウスウォッシュを取り入れてもいいでしょう。
炎症がひどい場合には、少量のカミツレ花エキスを直接患部に塗布することもできます。
口内環境の悪化は口臭にも直結しますから、人と接する機会が多い人や、マスクの中のにおいが気になる人は、積極的にカミツレ花エキスを取り入れてもいいですね。
カミツレ花エキスが含まれている化粧品の選び方とは?
では、カミツレ花エキスを含んだ化粧品を選ぶポイントとは、どのようなことがあるのでしょうか。
カモミール精油 ≠ カミツレ花エキス
カミツレは、ハーブ愛用者の間ではカモミールの愛称で親しまれています。
カモミールの和名がカミツレですから、カモミールとカミツレは全く同じものと捉えて構いません。
ただし気を付けたい点があります。
それは、カモミールの精油とカミツレ花エキスは異なるモノだということ。
アロマオイルなどで香りの癒し効果を求める人は多く、日本ではカモミールの精油は手に入りやすい存在です。
ところが化粧品として成分を利用したいのであれば、カモミールの精油ではなくカミツレ花エキスが配合されているモノをオススメします。
理由は、有効成分の含有量にあります。
カモミールの精油は、カモミール全体の0.1%程度しか採取できない貴重な油ではありますが、実はこの成分の多くは香り物質であり、肌に有効とされる成分はあまり含まれていないのです。
もちろんまったく含まれていないというわけではなく、カモミールの香りが大好きだという人は、カモミールの精油をつかったアイテムで問題ありませんが、肌の炎症や美白といったことを期待するのであれば、カミツレ花エキスが配合されている化粧品を選ぶことが大切です。
カミツレETは美白有効成分
同じカミツレ花エキスであっても、その抽出方法によって含まれる成分は異なります。
最近注目されている、カミツレ花エキスの美白効果を期待するのであれば、カミツレETが含まれているエキスを選びましょう。
カミツレETは厚生労働省の美白有効成分にも認定されており、肌への色素沈着抑制作用が認められています。
今あるシミを消すことはできませんが、カミツレETを含んだ化粧品を使い続けることで、新しくシミの予防効果が期待できますよ。
⇩アボカドオイルの美白効果については下記の記事から⇩
アボカドは美白効果を得られる食べ物!?美白に導く方法を解説!
肌荒れにも効果が期待できる
先ほど述べたカミツレETが含まれないカミツレ花エキスであっても、肌荒れを改善する働きは期待できます。
カミツレ花エキスには、肌のバリア機能が低下したために起こる肌荒れやアレルギーを抑制する効果があるという試験結果が報告されています。
もちろん肌荒れの治療に薬剤を頼ることは有効ではありますが、植物由来の天然成分の力で肌荒れを緩和できるのであれば、より安心して毎日のスキンケアに取り入れることができることでしょう。
カミツレ花エキスが含まれているオススメのアボカドスキンケアクリームを紹介!
カミツレ(カモミール)が古くから活用され、そして現代の医療・美容分野にまで広く親しまれていることはわかっていただけたことでしょう。
お肌の悩みを抱える人にとって、カミツレ花エキスは植物由来の安心できる成分ではありますが、それ単体では十分な効果を発揮するものではないとも言われています。
そこでオススメしたいのが、カミツレ花エキスとほかの有効成分をあわせたスキンケアアイテムです。
「REGANERO」は、アボカドから抽出したアボカドオイルをメインに配合しているスキンケアアイテムを揃えていますが、そのなかにもカミツレ花エキスを配合した商品があります。
それが『アボカドバタークリーム(フェイス用)』です。
アボカドは栄養価がとても高く、美容のために食べている人も多いのですが、抽出されるオイルにもたっぷりと肌にいい成分が含まれています。
そんな美容オイルでもあるアボカドオイルと、カミツレ花エキスが詰まったカミツレ花オイルを配合させたのが「REGANERO」のアボカドバタークリーム(フェイス用)で、しっとりとうるおいを感じさせる使い心地でありながら、べたつかないテクスチャーが魅力の顔用保湿クリームです。
カミツレ花エキスには、紫外線の一種であるUVBを吸収することによる紫外線防御作用が認められています。
カミツレ花エキス単体での日焼けによるシミ・そばかす予防効果は十分ではありませんが、日止め止めなどを併用することでシミ・そばかす予防の力を後押しすることにはつながりますね。
「REGANERO」のアボカドバタークリーム(フェイス用)は、合成着色料・人工香料は一切使用しておらず、製品開発のための動物実験も行っていません。
自分にとって安心・安全なだけでなく、地球やそこに生きる生き物たちにとっても安心できる商品づくりに取り組んでいるのが「REGANERO」です。
「乾燥肌に悩んでいる」「なかなか肌荒れが治らない」という人は、ぜひ一度「REGANERO」のアボカドバタークリーム(フェイス用)を試してみてはどうでしょうか。
<参考文献>
化粧品成分オンライン「カミツレ花エキスとは…成分効果と毒性を解説」
厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』eJIM[「カモミール」
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