アボカドの基礎知識  2021.06.01

アボカドを食べ過ぎるのは健康に悪い!?美容や健康に良い効果を得るには?

どんなに健康にいいと言われる食べ物でも、食べ過ぎはかえって調子を崩すことにつながります。

では森のバターと呼ばれる、世界一栄養価の高い果物『アボカド』はどうでしょうか。

日本でも急速に人気が広まっている、アボカドの美容や健康に与える影響について、今回は詳しく解説していきます。

「毎日食べたい!」「今まであまり食べたことがないけど気になっている」そんな人は必見です!

 

アボカドを食べ過ぎると健康を悪くするって本当?

アボカドは、ギネスブックに「世界一栄養価の高い果物」として紹介されています。

そんなアボカドですから、インターネットや雑誌では「毎日食べたい食材」「美容にいい」など、さまざまな特集が組まれています。

ところが一方で、「アボカドは1日1個まで」と書かれている記事もあり、たくさん食べればOKというわけでもなさそうです。

では実際にアボカドを食べ過ぎてしまった場合、どのような影響があるのでしょうか。

アボカドの果実は、水分を除いたもっとも多い栄養素は脂質です。

アボカドの脂質のうち、大きな割合を占めるのはオレイン酸で、血液中のLDLコレステロールを下げる効果があると言われています。

アメリカの研究では、アボカドを定期的に摂取すると心血管疾病・糖尿病などのリスクを下げるのでは?という研究も進められているほどです。

ただし体にいいとはいえ、アボカドが脂質を多く含む食べ物であることに変わりはなく、摂り過ぎは脂肪過多やカロリーオーバーにつながります。

摂り過ぎは生活習慣病に直結しますから、どんなに栄養価が高く、美容にもいいと言われていても、アボカドを食べるときは脂質とカロリーを計算して適量を食べるように心がけましょう。

 

美容や健康に良い効果を得るには?

アボカドは確かに脂質が多い果物ですが、栄養価が高いというのは紛れもない事実です。

そこでどのように摂取すれば、アボカドの良さを実感できるのか紹介します。

 

加熱せずにそのまま食べる

アボカドにはビタミンが多く含まれていて、水溶性と脂溶性にわけることができます。

水溶性ビタミンはビタミンB群やビタミンC、脂溶性ビタミンはビタミンA・ビタミンD・ビタミンE・ビタミンKを指しますが、これらのビタミンはヒトの体内では作り出すことができないため、食べ物などから摂取する必要があります。

ところが水溶性ビタミンはその名の通り水に溶けやすく、たっぷりの水で茹でたりすることで、せっかくの栄養が流れて出てしまうのです。

アボカドにもB1・B2・B6・ナイアシン・パントテン酸・葉酸などのビタミンB群、そしてビタミンCといった水溶性ビタミンが含まれていますが、アボカドは加熱しなくても美味しく食べることができるので、大切な栄養素を効率よく摂取することができます。

またビタミンAやEといった脂溶性ビタミンも豊富に含まれていますが、こちらは油と一緒に摂取すると体への吸収がいいという特徴があります。

もともとアボカドは脂質が高い果物ですから、脂溶性ビタミンを効率よく吸収できるというわけです。

 

糖質制限にピッタリ

アボカドは脂質が多いため、カロリー制限を設けたダイエットには不向きです。

しかし「なるべく空腹を感じにくいダイエットをしたい」「脂肪燃焼効果をアップさせる身体づくりをしたい」、そんな人にオススメの食材がアボカドなのです。

アボカドは果物に分類されますが、糖質は低く、糖質制限をしたい人にピッタリの食材になります。

食事などで糖質(ご飯やパンなど)を摂取すると血糖値が上がりますが、この上昇を抑えるために私たちの体はインスリンというホルモンを分泌します。

これにより糖質はエネルギー源として利用されますが、使われずに余ってしまった糖は脂肪として蓄積されてしまうのです。

「甘いものを食べ過ぎると太る」と言われるのはこうした理由で、なにも甘いお菓子だけでなく炭水化物といった糖質も摂取量によっては太る原因になります。

アボカドが糖質制限に向いているといわれる理由はほかにもあります。

実は炭水化物は、体の中で糖質だけでなく食物繊維にも分解されるのですが、もし仮に炭水化物だけを制限すると、食物繊維が不足して腸内環境の悪化を招いてしまうのです。

アボカドは糖質が低いだけでなく、食物繊維も含まれています。

つまり糖質制限をしつつも、食物繊維不足による便秘になりにくい、魅力ある食材でもあるわけです。

 

アボカドを食べる適量はどのくらい?

ではアボカドを健康的、そして美しさを手に入れるためには、どのくらいの量を食べればいいのでしょうか。

アボカドは脂質が多い果物です。

日本人の食事は欧米化が進み、肉料理や揚げ物が増えています。

脂質は糖質・タンパク質と並ぶ3大栄養素のひとつで、とても大切な栄養素ですが、摂り過ぎは高脂血症・動脈硬化・心臓病など、生活習慣病の原因になることもわかっています。

成人の場合、1日に摂取する脂質量は総エネルギーの20~25%です。

身体の大きさや生活スタイル、運動量によっても必要なエネルギー量は異なりますが、一般的な成人だと1日50g程度の脂質摂取量が望ましいと言われています。

ただしここで考慮しなければならないのは、50gはすべての脂質を合わせた数値であるということ。

例えばトーストに塗るバターや、調理に使う油、加工食品に入っている油脂などもこの数値に含まれます。

アボカド1個に含まれる脂質は20g以上ですから、生のアボカドを1個食べただけで、1日の脂質摂取量の半分ほどに達する計算です。

ほかの食事で肉や油をなるべく取らないように工夫すれば、1日1個までなら大丈夫ですが、ダイエットなどの食事制限を特にしていない場合は、1日につき半分のアボカドにしておいた方が無難でしょう。

もちろんダイエット中でカロリーを気にしている人は、アボカドの摂取量は要注意です。

なにせ1個につき250キロカロリーほどもある果物ですから、いくら栄養価が高く、美容にもいい果物とはいえ、食べ過ぎには気を付けましょう。

 

⇩アボカドを食べ続けると現れる効果については下記の記事から⇩

アボカドを1ヶ月間食べると!?現れる効果と冷蔵方法について解説!

 

アボカドを食べるとひざ痛が改善されるって本当?

TVで健康に関するネタが放送されると、スーパーでその商品が棚から消える・・・、そんなことは珍しくありません。

実はアボカドも某TV番組で、「ひざの痛みに効く」と紹介されたことがあります。

この根拠について、TVを見ていない人にもわかりやすく解説していきましょう。

アボカドがひざの痛みに効くというのは、複数の医師が唱えている説で、実際に海外の研究チームが変形性関節症の患者にアボカド成分の薬剤を服用してもらい、ひざの痛みが緩和されるか実験を行っています。

過去にフランスとポーランドの両方で同じような研究が行われていますが、どちらも患者の膝痛が軽減されたり機能改善が見られたりしたと報告されています。

ここで気になるのは「なぜアボカドはひざの痛みが軽くなるのか」ですよね。

ひざの痛みは、激しい運動や加齢などが原因で、ひざの軟骨がすり減ってしまうことにより引き起こされます。

アボカドに含まれるアボカド不けん化物、さらに詳しく言えばTGF-β物質が、軟骨のすり減りを予防したり、すり減った軟骨の修復に作用したりしているのではないかということがわかってきたのです。

海外ではTGF-βが薬やサプリメントとして利用できるため、治療目的で患者さんが服用することが可能ですが、日本国内ではまだこうした研究が進められていないため、アボカドそのものを日常的に摂取することがオススメと言われています。

1日1/2個のアボカドを日常的に食べると、ひざの痛みの軽減につながると言われていますから、試してみる価値はありそうですね。

 

アボカドの食べ過ぎには注意しよう!

アボカドは栄養価が高いだけでなく、生のままで美味しく食べられるだけでなく、いろいろなアレンジレシピがある魅力的な果物です。

けれどもカロリーが高いため、ダイエット中の人は注意が必要ですし、脂質を多く含むため1日に食べられる量は最大1個までにしておくことも大切です。

また、アボカドは大人になってから発症することが多い、後天性の食物アレルギー源であることが指摘されています。

後天性のアレルギーは、今まで好んで食べていた食材が、ある日突然アレルゲンに代わってしまう怖さがあります。

こうした後天性アレルギーの発症を予防するには、同じ食材を食べ続けないことが重要で、一度アレルギーを発症してしまうと、これから先、症状によっては好物が食べられなくなる可能性だってあるのです。

何事も、過度に偏った食事はいけないということですね。

 

健康を良くしたいがどうしてもアボカドを食べすぎてしまう人への対処法

アボカドはそのまま食べても美味しいし、いろいろなアレンジレシピも公開されていますよね。

スーパーに行ったら1個100円くらいで売られていますし、手軽に入手できて栄養満点の食材です。

けれども脂質制限をしていたり、アレルギーの心配があったり、そもそもアボカドが大好きで食べ過ぎてしまう!という話も聞きます。

そこで健康面に不安を感じることなく、アボカドの魅力を実感したいということなら、スキンケアにアボカドオイルを取り入れてみるのもオススメです。

アボカドから抽出されるオイルには、果実同様たくさんの栄養が含まれています。

特にビタミンEは若返りビタミンとも呼ばれ、肌にとってもうれしい作用が期待できる栄養素です。

多くのスキンケア用品に配合されている実績があり、ほかの栄養素と併用し相乗効果を期待することもできます。

「REGANERO」のアボカドスキンケアは、フェイス用クリーム・ボディ用クリーム、そして天然純度100%エクストラバージンアボカド美容オイルを展開しています。

使用されているアボカドオイルは、オーガニック栽培されたアボカドから低温圧搾で抽出した良質なオイルです。

スキンケアクリームには、ホホバオイルやシアバター、そして話題のエイジングケア成分ナイアシンアミドが配合されていて、お互いの成分の相乗効果も期待できます。

アボカドを毎日食べるのはちょっと・・・という人は、ぜひ「REGANERO」のアボカドスキンケアを試してみてくださいね。

 

投稿者プロフィール

藍鈴
藍鈴
栄養学や食べてキレイになるインナービューティーに興味を持ち、5年勤めていたアパレル業界から栄養士業界へ転職を決意。栄養学校へ入学し、本格的にインナービューティーについて学びをスタート。


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