スキンケアのやり方  2021.09.20

スキンケアのやり過ぎには注意!毛穴やニキビが悪化するって本当?

メイクの腕がいくら上達しても、下地となる素肌が美しくなければ、仕上がりにも差が出てしまいますよね。

そんな美しい素肌を保つために欠かせないのが日々のスキンケア、お店に行くと様々な機能性アイテムが並んでいるのを目にします。

「たくさんのアイテムを使えばもっと肌が美しくなる!」、そう信じてせっせとスキンケアを頑張っている人も多いですが、ひょっとするとそのせいで肌にダメージを与えているかもしれませんよ。

そこで今回は、スキンケアのやり過ぎで毛穴やニキビが悪化する原因について解説していきます。

今行っているスキンケアを見直すときの参考にしてください。

 

実はやり過ぎているスキンケアとは?

スキンケアと聞くと、どのようなことを思い浮かべるでしょうか。

洗顔や化粧水や乳液による保湿、さらに美容液を使っている人も多いですが、大切なのは「スキンケアの目的」を知っておくこと。

それにより、自分のスキンケアの間違いに気づくこともあります。

 

スキンケアの目的は「普通肌」に近づけること

肌にトラブルを抱えていると、ついついその原因にだけ目が向きがちですが、そもそもスキンケアの目的は、肌の水分と油分のバランスを整え、普通肌に近づけることを指しています。

水分と油分のとれた健康な肌は、正常なターンオーバーを繰り返し、ニキビやシミ・しわなどの悩みがありません。

この悩みのない健康な肌こそが普通肌であり、私たちが本来スキンケアで目指すべく肌なのです。

 

やり過ぎスキンケアによる肌への刺激

スキンケアのやり過ぎで一番にあげられるのは肌への刺激です。

例えば、

「洗顔の際にゴシゴシこする」

「一日に何度も洗顔料を使う」

「化粧水を使うときはパッティングする」

「美容液を入念に塗り込む」

など、普段何気なくやっているこれらの行為は、肌に過度な刺激を与えることにつながります。

また一日に何回も洗顔料を使うことは、肌にとって必要な油脂まで洗い流し、美容液を過度に塗り込むことで、かえって肌の内部に刺激をあたえトラブルが悪化する可能性もでてきます。

スキンケアの基本は、肌が本来持っている力を呼び起こしてあげること。

それを補うために必要なアイテムを、適宜適量使用するのが正しいスキンケアと言えるでしょう。

 

10代の高校生ほどスキンケアをやり過ぎているって本当?

みなさんがスキンケアに興味を持ちだしたのはいつごろでしょうか。

あるアンケート調査によると、メイクに興味を持ちだす1518歳くらいが多いようです。

ちょうどこのころは思春期のニキビと重なるため、洗顔料を使うようになったり、日焼け防止のために日焼け止めを塗るようになったりする子も多いでしょう。

けれども10代の子達がおこなっているスキンケア、実は間違っているかもしれないのです。

 

正しい洗顔していますか?

10代で気になる肌の悩みというと、やっぱり『ニキビ』ですよね。

10代がニキビに悩まされるのは、思春期特有のホルモンバランスの崩れにより、皮脂の分泌量が盛んになってしまうから。

余分な皮脂が毛穴をふさぎ、ニキビが出来やすい肌になっているのです。

それを解消するために、洗顔料を使って皮脂を落とすのですが、ここで気を付けたいことがあります。

本来、皮脂というのは肌の内部にある水分の蒸発を防ぐ大切なもの。

洗顔をやり過ぎてしまうと、必要な皮脂までも洗い流してしまい、肌がとても無防備な状態になってしまいます。

洗顔料を使って顔を洗うのは12回、朝晩の洗顔で十分です。

また、皮脂は冷たい水では落とすことができないので、洗顔の際はぬるめのお湯(熱いお湯は絶対にNG!)を使うようにします。

洗顔料をしっかりと泡立てて、優しく洗うようにしましょう。

 

その肌、本当に乾燥肌ですか?

30代・40代になると、肌の保湿力が落ちてきて乾燥肌になる人が増えてきます。

ところが最近、若い10代の子たちの間でも、乾燥肌に悩んでいるという声が多くなっています。

何故なのでしょうか?

肌の水分は、角層にあるNMFという天然保湿因子に保持されていますが、その周りにある角層細胞や細胞間脂質、皮脂膜により水分の蒸散を防いでいます。

つまりNMF・角層細胞・細胞間脂質・皮脂膜の4つのうち、ひとつでも欠けてしまうと肌の水分量が低下してしまうというわけです。

ただし肌のターンオーバーが正常に行われていれば、健康的な肌を維持するのは難しいことではありません。

10代の肌はもともと肌の水分量が高く、アトピー肌などの悩みを抱えているのでなければ、乾燥肌であることはほとんどないと言われています。

ところが「洗顔→化粧水→乳液→美容液」のように、フルコースのスキンケアを行ってしまうと、肌は本来の役割を果たさずに怠けるようになってしまうことも・・・。

10代の肌は本来、十分な水分量があり、バリア機能もきちんと備わっています。

やり過ぎスキンケアは、これらの正常な肌の状態を崩す原因でもあるのです。

 

 

スキンケアをやり過ぎ続けていると毛穴やニキビはどうなる?

では、やり過ぎるスキンケアを長く続けていると、肌にどのようなトラブルが起こるのでしょうか。

 

スキンケアをしているのに毛穴がひらく?

毎日徹底してスキンケアを行っているのに、毛穴が目立ってしまう・・・、そんな悩みを抱えている人は、やり過ぎスキンケアが原因かもしれません。

毛穴は肌表面にある「くぼみ」です。

そのくぼみが大きければ当然目立ち、汚れがたまればさらに毛穴が目立ちますよね?

毛穴目立ちを何とかしようとまず思いつくのは「しっかりと洗顔する」ことですが、やり方を間違えると「やり過ぎ洗顔」になってしまいます。

以下は「やり過ぎ洗顔」の一例ですが、思い当たる節はありませんか?

  • ゴシゴシと念入りに顔を洗う
  • じっくりと時間をかけて洗顔料で洗っている
  • すすぎ残しを防ぐために熱いお湯で洗い流す
  • 洗浄力の強い洗顔料を使う

毛穴をきれいにするためにやっている毎日のスキンケア、やり過ぎることで肌への負担が重くなりバリア機能が低下、最終的には目立つ毛穴になってしまいます。

 

ニキビが悪化してしまう!

「ニキビが出来てしまった!」

そんなときの対処法として、まず行うのはしっかりと顔を洗うことではないでしょうか。

ニキビの原因は毛穴の詰まりですから、毛穴に詰まった汚れや皮脂を取り除いてあげるのが打開策だからです。

そんなときに使ってしまいがちなのが、洗顔ブラシやスクラブ入りの洗顔料ですよね。

確かに汚れを落とすためにブラシやスクラブは有効ですが、同時に肌への刺激が強くなることを認識しておく必要があります。

つまり、ニキビ改善のための洗顔ブラシやスクラブが、肌に刺激をあたえて黒ずみを作ってしまったり、バリア機能を低下させて赤ら顔になってしまったりする一因にもなるのです。

このようにやり過ぎるスキンケアは、健康的な肌へ近づくどころか、毛穴のひらきやニキビの悪化などを引き起こす可能性があると覚えておきましょう。

 

⇩アボカドでニキビの悪化を防ぐ?ついては下記の記事から⇩

アボカドでニキビの悪化を防ぐ!ニキビ跡をケアして美肌を作るレシピを紹介!

 

やり過ぎてるスキンケアを見直すべきポイントとは?

では具体的に、スキンケアの見直すべきポイントについて見ていきましょう。

 

意識を変える

日本人の美意識ですが、外国人に意見を聞くと「意識が高い!」という答えが返ってきます。

その理由をあげてみると、

「日焼けをしないために日傘をさしている」

「休日でもメイクを欠かさない」

「女性がトイレでメイク直しをするのが当たり前」

「透き通るような肌をしている子が多い」

どうでしょうか?日本の女性であれば日常的に行っていることが、外国人には当たり前ではなく、「美意識が高い」と思われていることがわかります。

日本人がスキンケアに求めているのは「理想」を手に入れること、だからこそ現状の肌に満足できず、どんどんスキンケアの内容を追い求めてしまうのかもしれません。

外国人はありのままの自分を受け入れることも美徳と考え、ヨーロッパの女性たちはシミやしわが自分の一部だと自信をもって過ごしています。

日本人のスキンケアに対する意識を少し変えれば、やり過ぎスキンケアから脱却できるとも言えますね。

 

あれもこれもは必要なし

スキンケアをやり過ぎてしまう原因として、いろいろなアイテムを使い過ぎることがあげられます。

例えば、オイルクレンジングの後に洗浄力の強い洗顔料を使ったり、化粧水を必要以上につけた後に乳液もたっぷり塗ってみたり、若くてきれいな肌なのに美容液をプラスしてみたり、とにかく「いい!」と言われるものを何でも試してはいないでしょうか。

メイクをしっかり落としていれば、洗顔料はマイルドなものでOKですし、化粧水は肌の表面である角層までしか浸透しないので、たっぷりつけ過ぎる必要はありません。

肌の水分量が高い人であれば、洗顔後すぐに保湿クリームをつければ、化粧水をつかう必要すらないのです。

自分の肌質をきちんと理解して、足りないところを補うのがスキンケアの基本です。

溢れかえる情報に惑わされず、自分に必要なものを見極めることがポイントですね。

 

シンプルに行えるスキンケア方法を紹介!

ここからは、「今までちょっとスキンケアをやり過ぎていたかも・・・」という人にオススメしたいシンプルなスキンケア方法を紹介します。

多くの皮膚科医が推奨するのは、素肌美人を目指せるシンプルなスキンケア。

使うアイテムは最小限にとどめ、肌に触れ過ぎることなく行うのがポイントです。

  1. 強すぎないクレンジング剤で、肌をこすり過ぎないようにメイクを落とす

(「拭くだけで落ちる」「サッと落ちる」などが謳い文句の商品は避けたほうがベター。メイクをしていないときはクレンジングの必要なし)

  1. 洗顔料は固形石鹸がオススメ
  2. 化粧水は手でつける(肌に押し込むような感じでこすらない。水分量が足りているときは必要なし)
  3. 保湿クリームは塗りこまずに、肌に薄く延ばしたら手のひらで包み込むように浸透させる

健康的な素肌を目指すなら、洗顔後にプラスするのは12アイテムで十分、ほかにプラスしたいのはバランスの取れた食生活や十分な睡眠です。

シンプルなスキンケアを実行して肌本来の力を引き出すことにより、今よりもっと美しい肌を手に入れてくださいね。

 

毛穴やニキビを防ぐオススメのスキンケアクリームを紹介!

今までたくさんのスキンケアアイテムで肌のお手入れをしていた人にとって、洗顔後は12アイテムでOKという考え方は驚きかもしれません。

けれどもちょっと見方を変えれば、時間とお金の無駄遣いを減らせるというメリットがあることに気づくはずです。

そしてアイテムを厳選するからこそ、より効果が期待できるものを選びたいですよね。

REGANERO」のアボカドバタークリーム(フェイス用)は、多くの美容家たちが注目しているアボカドオイルをたっぷり配合した保湿クリームです。

肌のうるおい守るビタミンEや、肌を健やかに保つナイアシンアミドなどの成分が、肌荒れを防ぎ、肌本来が持っている力を引き出すサポートをしてくれます。

シンプルなスキンケアを目指す人たちにこそ、「REGANERO」のアボカドバタークリーム(フェイス用)をぜひ使ってもらいたいです。

 

 

<参考文献>


花王「うるおいを保つしくみ」
プレジデントオンライン「皮膚科医が教える、肌が老化する元凶とは」
時事メディカル「スキンケアは3分以内で皮膚科専門医に心得を聞く」

 

投稿者プロフィール

藍鈴
藍鈴
栄養学や食べてキレイになるインナービューティーに興味を持ち、5年勤めていたアパレル業界から栄養士業界へ転職を決意。栄養学校へ入学し、本格的にインナービューティーについて学びをスタート。


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