アボカドの栄養編  2021.11.07

ビタミンEは肌に塗ると効果絶大なの?ビタミンEがもたらす美容効果を解説!

突然ですが、ビタミンEにはどのような働きがあるのか知っていますか?

美容のために食生活に気を付けている人たちの間で、ビタミンEはとても大切な成分だと言われています。

そんなビタミンEは化粧品にも配合されることが増えており、その効果が注目されているのです。

そこで今回は、ビタミンEを肌に塗った場合の美容効果について解説していきます。

 

ビタミンEの概要について

人間の身体に必要な栄養素はいくつもありますが、そのひとつひとつを詳しく知っているという人は少ないかもしれません。

美容界で注目されているビタミンEは、『若返りビタミン』と言われることもあり、「美しくありたい」「若々しくいたい」と願う女性たちにとって気になる存在です。

 

油に溶けやすい

ビタミンEは脂溶性ビタミンといって、油に溶けやすい性質があります。

つまりビタミンEの効果をより感じるためには、水に溶かして飲むのではなく、油と一緒に食べるのが効率的。

水に溶けにくいという一面もあり、野菜を水洗いしても栄養素の損失が少ないだけでなく、加熱に強く、炒め物などに適した栄養素なのです。

 

優れた抗酸化作用

ビタミンEが美容界で注目される理由のひとつが、優れた抗酸化作用です。

リンゴを切って置いておくと変色してしまうのは、空気中の酸素に触れてしまう(酸化)から。

人間の身体も同じで、呼吸をすることで酸素を取り込んでいます。

つまり、酸化をしてしまうリスクが避けられないのです。

ビタミンEが『若返りビタミン』と呼ばれる理由は、この酸化を抑制する作用(抗酸化作用)に優れているからで、きちんと摂取することで、シミやしわなどいわゆる「老化」現象を抑えることにつながります。

もちろん人間にはもともと抗酸化作用が備わっていますが、それも20代をピークに徐々に減少していきます。

つまり足りなくなった抗酸化物質を補ってあげないと、老化スピードはどんどん加速してしまうのです。

 

トコフェノールとトコトリエノール

一言でビタミンEといっても、その成分はいくつかに分類することができます。

例えば、ビタミンEはトコフェロール群とトコトリエノール群に分類できますが、このふたつはどちらも抗酸化作用に優れています。

ただし細かく見ていくと作用には違いがあり、トコフェロールは「持続性のある作用」、トコトリエノールは「即効性のある作用」があると言われているのです。

化粧品に良く配合されているのはα‐トコフェロールですが、この成分は抗酸化作用以外にも血行促進作用が認められており、肌細胞へ栄養を運び、肌荒れ改善や健康的な肌づくりを目指すのが期待できます。

 

ビタミンEを普段の食生活に取り入れた場合の効果とは?

ビタミンEは、私たちが普段口にする多くの食品に含まれていますが、特に含有量が多いのはナッツ類、そして植物油の原料になる種子類です。

ほかにもドライトマトやかぼちゃ、ほうれん草、豆乳、ツナ缶やメカジキなど身近な食材にもビタミンEは含まれています。

つまり、野菜や肉・魚、卵類などバランスのとれた食事をしているのならば、ビタミンEが不足すると言ったことは起こりません。

逆に、組み合わせる食材によっては、いろいろな効果を期待することができます。

 

ビタミンE+油

脂溶性ビタミンであるビタミンEは、油との相性がバッチリです。

例えば、油で揚げるかぼちゃのコロッケは、ビタミンEの吸収率が上がるのでオススメ。

茹でたほうれん草をドレッシングで和えるのも、ビタミンEの吸収をアップするメニューとして効果的。

また、ビタミンEを多く含んでいるアボカドは、もともと脂質が多い食材であるため、カットするだけで効率よくビタミンEを摂ることができます。

 

ビタミンE+肉類

ダイエットのために脂質を極度に制限していると、ビタミンEの美容効果が十分に得られなくなります。

例えば、アスパラガスはビタミンEβカロチンを多く含む食材です。

どちらも油と一緒に食べると吸収がいい栄養素なので、肉類などと一緒に食べるのがオススメ。

アスパラガスを豚肉で巻いてフライパンで焼けば、それぞれの相乗効果で疲労回復なども期待できます。

 

ビタミンE+鉄分

ビタミンEの一種であるα‐トコフェロールは、血行促進効果があることがわかっています。

そこで不足しがちな鉄分を一緒に摂ることで、体中に鉄分を送り届けられます。

鉄分を多く含むレバーは、独特の臭みが苦手という人も多いですが、下処理をした後に片栗粉をまぶして揚げ物にし、ビタミンEを豊富に含むナッツ類と、砂糖・醤油でからめて味付けすれば、子供も食べやすいメニューに変身です。

このように、多くの食材に含まれるビタミンEは、毎日のレシピの中に取り入れやすい食材と言えます。

食材から摂取する場合には摂りすぎることはありませんが、サプリメントを利用する場合は過剰摂取に注意しましょう。

 

 

ビタミンEを肌に塗ると得られる効果について

ここまでは、ビタミンEを多く含んだ食材を食べたときの効果について解説してきました。

では次に、最近人気であるビタミンE配合の化粧品について見ていきましょう。

さまざまな化粧品に、肌のためにいいと言われる成分が配合されていますが、その成分は肌の奥深くまで浸透してくれるわけではありません。

もし仮に、肌に塗った成分がすべて肌の奥深くまで浸透してしまったら、害のある成分も肌の奥深くまで入り込み、健康に深刻な悪影響を与えてしまうことになります。

ですから化粧品に含まれる美容成分は、肌の一番表面にある角質層までしか辿りつくことができないのです。

ではそんな肌の表面にビタミンEを塗ったところで、何か肌にとっていいことがあるのでしょうか。

 

⇩アボカドはビタミンEが豊富!?については下記の記事から⇩

アボカドはビタミンEの含有量が豊富!?アボカドの栄養や効能について解説!

 

肌のバリア機能を高める

ビタミンEを、肌に直接塗ることで得られる効果のひとつが、バリア機能の高まりです。

私たちは日常的に肌にダメージを与える分子に晒されています。

これらはフリーラジカルといって、大気汚染やたばこの煙、空気中に漂う化学物質や太陽光(紫外線)など、とても身近な存在です。

脂溶性であるビタミンEは、皮脂と混じることで皮脂膜となり、肌の表面にある角質層を薄いベールで覆います。

このベールが肌の内側にある水分の蒸発を防ぎ、バリア機能を高めてフリーラジカルから肌を守ってくれるのです。

 

血行不良による肌のくすみを改善

若い頃は肌のターンオーバーも正常で、明るく健康的だった肌色も、年齢と共にだんだんくすんでしまいます。

これは年齢が上がると、肌のターンオーバーに時間がかかってしまうことが原因です。

またそれ以外にも、血行不良による栄養不足でターンオーバーが遅れてしまい、肌のくすみが進行してしまうこともあります。

ビタミンE の血行促進効果は、肌に塗ることでも恩恵を感じることができるので、スキンケアを選ぶ際にはビタミンE配合のアイテムを選ぶのがオススメです。

 

ビタミンEはビタミンCと組み合わせると美肌効果絶大なのか?

ビタミンEは『若返りビタミン』と呼ばれることもあるほど、美肌作りには欠かせない成分です。

そんなビタミンEの効果をもっと感じたいのであれば、ほかの成分と組み合わせて相乗効果を狙うのがオススメ。

 

ビタミンCとの相性抜群

美肌をつくるビタミンというと『ビタミンC』が有名ですが、ビタミンEと同様に抗酸化作用が高いことが知られています。

そして嬉しいことに、ビタミンECが合わさることで、お互いの抗酸化作用の相乗効果が期待できるのです。

ビタミンEはその優れた抗酸化力により、身体がサビるのを防いでくれ、その力は肌でも発揮され、しわやシミなど肌の老化抑制につながります。

ところがその強い効果を発揮したビタミンEは、残念ながら抗酸化力を失ってしまいます。

驚くことに、ビタミンCにはこの失われたビタミンEの抗酸化力を、復活させる力があるとわかってきたのです。

ビタミンCもビタミンEも、肌の老化を防ぐために有効な成分ですが、どうせなら相乗効果を狙ってどちらも肌に塗ってみたいものですね。

ビタミンCの働きを隅々まで届ける

美肌成分として有名なビタミンCは、シミやそばかすのもとになるメラニンの生成を抑制してくれます。

またコラーゲンの生成をサポートすることにより、しわやたるみの改善も期待される成分です。

ただし血行が悪いと、その有効成分を肌の隅々まで行き渡らせることができません。

そこで血行促進作用のあるビタミンEを一緒に塗布することで、肌への有効成分を広く行き渡らせ、肌細胞の活性化を促す効果が期待されています。

このとき、必ずしもビタミンCEが同じ化粧品に配合されていなければならないということではありません。

水溶性のビタミンCは化粧水で、脂溶性のビタミンEは保湿クリームで・・・というように、別々のアイテムで取り入れても全く問題はないです。

 

ビタミンEが含まれているオススメのアボカドスキンケアクリームとは?

美肌のために、「ビタミンEが配合されているスキンケアアイテムを探さなくちゃ!」と思った人は多いのではないでしょうか。

そこでオススメしたいのが、美容家たちの間でも注目されている『アボカド』です。

ギネスブックに世界一栄養価の高い果物として登録されているアボカドには、ビタミンEがたっぷり含まれています。

果肉に高い栄養があるのは事実ですが、アボカドから抽出されるオイルにも高い栄養が含まれていて、そのピュアオイルを使ったスキンケアアイテムは海外でも評判なのです。

REGANERO」のアボカドスキンケアは、オーガニック栽培されたアボカドから丁寧に抽出されたアボカドオイルを使っているのが特徴です。

なかでも、顔用に開発された『アボカドバタークリーム(フェイス用)』は、まるでアボカドをそのまま塗っているかのような贅沢な使用感が魅力の保湿クリームで、乾燥しがちな肌にしっとりうるおいを与えてくれます。

かなりしっとりとした使い心地なのに、嫌なべたつきを感じさせないのが「REGANERO」のアボカドバタークリームのいいところ。

相乗効果を狙うために、ビタミンC配合の化粧水をつけたあとで「REGANERO」のアボカドバタークリームを塗るのがオススメです。

アボカドが大好きな人もそうでない人も、一度「REGANERO」のアボカドスキンケアを試してその魅力を感じてみてはどうでしょうか。

 

 

 

<参考文献>


厚生労働省e-JAM「ビタミンE
日本educe食育総合研究所「こどもごはんを考える~組み合わせで効率よく栄養を摂る方法③ビタミンE~」
中外製薬「皮膚について」
大正製薬「ビタミンEで美肌を目指す! 気になる効果とは?」

投稿者プロフィール

藍鈴
藍鈴
栄養学や食べてキレイになるインナービューティーに興味を持ち、5年勤めていたアパレル業界から栄養士業界へ転職を決意。栄養学校へ入学し、本格的にインナービューティーについて学びをスタート。


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