アボカド・美容COLUMN
アボカドが森のバターと呼ばれる理由とは?アボカドの美容効果について!
突然ですが、アボカドは好きですか?
そのままでも、加熱調理しても美味しいアボカドは、最近とても人気になっている食材です。
独特のねっとりとした食感は「森のバター」と呼ばれることもありますが、その理由は食感だけを指しているのではありません。
そこで今回は、アボカドがなぜ「森のバター」と呼ばれているのか、その理由について詳しく解説していきます。
この記事を読み終わるころには、アボカド好きな人はもちろん、そこまで興味がなかった人も、美容にアボカドを取り入れたくなっていかもしれません。
この記事の目次
アボカドが森のバターと呼ばれる訳について
アボカドは世界一栄養価の高い果物として、ギネスブックに登録されています。
農林水産省が公表している「食品バランスガイド」によると、「果物」は「主食」「副菜」「主菜」「牛乳・乳製品」に次ぐ一番下の層に位置しています。
ただしアボカドは果物に分類されているものの、実際に食べるときには「主菜」としての顔も持っている食材です。
その理由は、果肉部分の20%を占めるのが脂肪分であるから。
時には「森のバター」と呼ばれたりもしています。
よく熟したアボカドを口にすれば、パンに塗るのに最適なクリーミーさと、濃厚な味は「森のバター」と呼ぶにふさわしいとわかります。
果物といえば、糖分が多くて甘いのが当たり前と思われがちですが、糖分低めで甘くない果物のアボカドは、ちょっと異色の存在かもしれません。
森のバター(アボカド)と普通のバターを比較すると?
濃厚な味わいがバターに似ているといっても、アボカドは「果物」です。
そこで気になるのが、「森のバター」はどのくらい普通のバターに似ているのか?という点です。
では次に、森のバター(アボカド)と普通のバターの比較を実際にしてみることにしましょう。
三大栄養素との比較
比較と一概にいっても、いろいろ比べる要素はあります。
初めに、栄養面からアプローチしていくことにし、そのなかでも三大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物)を比較してみます。
アボカド(100g)と無塩・無発酵バター(100g)との比較です。
- カロリー
アボカド :176kcal
無塩・無発酵バター:720kcal
- たんぱく質
アボカド :2.1g
無塩・無発酵バター:0.5g
- 脂質
アボカド :17.5g
無塩・無発酵バター:83g
- 炭水化物
アボカド :7.9g
無塩・無発酵バター:0.2g
そもそも、アボカドは果物ですから水分含有量が多めです。
可食部の70%が水分であるアボカドと、20%以下のバターの栄養価を「g」だけで単純比較するのは違和感があります。
そんなときは、厚生労働省が発表している「エネルギー産生栄養素バランス」というものに換算するのがオススメ。
エネルギー産生栄養素バランスとは、各栄養素がどのくらいのエネルギーを生み出すのか、という観点から比較する指標です。
実は、同じ1gの栄養素を比較したとき、生み出すエネルギーというのは栄養素ごとに違いがあります。
「エネルギー産生栄養素バランス」では、たんぱく質:4kcal/g・脂質:9kcal/g・炭水化物:4kcal/gという換算係数でバランスを示しています。
そして実際に、アボカドと無塩・無発酵バターの栄養素を換算してみると、ふたつの食材は脂質が高め・たんぱく質・炭水化物が低めという結果になります。
細かい数値は一緒というわけではありませんが、アボカドと無塩・無発酵バターは、三大栄養素の観点からは似た者同士ということがわかります。
ミネラル
ミネラルは、私たちの身体を構成する主要4元素(酸素・炭素・水素・窒素)以外のものを指しています。
主要4元素のようにたくさん摂取する必要はないのですが、ミネラルは体内で合成して作り出すということができないため、必ず食べ物から摂取する必要があります。
無塩・無発酵バターは、そもそものミネラル含有率がとても低い食材です。
一方のアボカドですが、こちらはカリウムや銅といったミネラルが豊富に含まれています。
カリウムはナトリウムの排出作用に優れていて、なにかと塩分を摂りすぎてしまう日本人の食生活において、摂取しておきたいミネラルのひとつです。
つまりミネラルの観点でみれば、アボカドと無塩・無発酵バターはあまり似ていないという結果になりました。
ビタミン
次にビタミンです。
「森のバター」と呼ばれるアボカドですが、「世界一栄養価の高い果物」としても有名であることは知っていますか?
アボカドには豊富なビタミンが含まれていて、特にビタミンEとB6が多くなっています。
対するバターも、ビタミン含有量では負けていません。
ただしバターに含まれるビタミンは、ビタミンAが突出しています。
どちらもビタミンを多く含む食材ですが、含まれるビタミンには違いがあります。
⇩ビタミンEは肌に塗ると効果あり!?については下記の記事から⇩
ビタミンEは肌に塗ると効果絶大なの?ビタミンEがもたらす美容効果を解説!
脂質
三大栄養素のときに、アボカドも無塩・無発酵バターも、脂質が高めということを言いました。
ところがこの「脂質」をよく見てみると、両者には大きな違いがあることがわかってきます。
アボカドの脂肪酸は、その多くが不飽和脂肪酸です。
不飽和脂肪酸の中でも、アボカドに多く含まれるのは一価脂肪酸のオレイン酸。
オレイン酸は近年の研究で、血液中のLDLコレステロールの上昇を抑える効果があることがわかってきました。
バターに含まれる飽和脂肪酸は、過剰摂取によってコレステロール値が上がり、心筋梗塞などの生活習慣病のリスクを高める可能性があります。
アボカドもバターも、どちらも脂質を多く含む食材ですが、その中身について、両者は大きく異なっているのです。
⇩アボカドの脂質については下記の記事から⇩
アボカドの脂質はほとんど不飽和脂肪酸!?得られる効果を解説!
アボカドがもたらす美容効果を具体的に解説!
「森のバター」と呼ばれるアボカドと本物のバターとの違い、濃厚クリーミーさ以外で見るのはちょっと面白い発見だったのではないでしょうか。
ではここからは、森のバターといわれるアボカドの美容効果について、具体的にお話ししていきます。
ビタミンの活躍で健康美
疲れがたまっていると、美しさを保ち続けるのは難しいです。
「休めば治る」と思っても、なかなか回復しない疲れの場合、ビタミン不足を解消すれば良くなるかもしれません。
例えば、ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えるために必要な栄養素ですが、不足すると疲労回復が遅れたり食欲不振を招いたりします。
疲れは美容の大敵!
炭水化物を多めに摂取してしまう人や、スポーツ選手や肉体労働などでエネルギー消費量が多い人は、ビタミンB1不足にならないようにしましょう。
また、肌の健康に欠かせないとされるビタミンCも、アボカドに多く含まれています。
ビタミンCはシミを出来にくくしたりするだけでなく、肌のターンオーバーを助けたり、ふっくらとした弾力に欠かせないコラーゲンの生成を促したり、肌にとって必要な栄養素のひとつです。
ビタミンCは水溶性で、残念ながら体の中にとどめておくことができません。
そのため、毎日食べ物から摂取したり、スキンケアで肌に塗ったりすることが求められているのです。
ただビタミンCは身体中にとって必要な栄養素。
食べ物から摂取したビタミンCは全身に届けられるので、もし「肌に届けたい!」ということならスキンケアなどで直接肌に塗るのがオススメです。
そして忘れてはならないのが、別名「若返りビタミン」といわれるビタミンEの存在です。
アボカドのビタミンE含有量は、果物の中でもトップレベル。
ビタミンEは優れた抗酸化作用があるのが特徴で、肌のダメージを防ぐバリア機能を高めるために欠かせない栄養素です。
皮膚の生まれ変わりをサポートするビタミンEは、シミやそばかすのもとになっているメラニンの排出を促して、健康な肌のためにぜひ取っておきたいビタミン、だからこそアボカドは美容家たちの注目を集めているのです。
⇩アボカドはビタミンEが豊富!?については下記の記事から⇩
アボカドはビタミンEの含有量が豊富!?アボカドの栄養や効能について解説!
肌にうるおいを与える
アボカドは全体の20%が脂質です。
そんなことを聞いてしまえば、「太りそうだからやめよう!」と思うかもしれません。
でも、アボカドの脂質の多くは一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸で、身体にいい脂質だと注目されています。
その理由は、生活習慣病の予防効果が期待できるからです。
もちろん脂質が足りない肌は、うるおいが足りずカサカサとした乾燥肌になってしまいます。
オレイン酸は、肌に直接塗ったときの肌なじみの良さも特徴のひとつであり、べたべたしないのにしっかりとうるおう、乾燥肌の人にオススメの保湿成分です。
美味しい食材でもあり、肌を整えることも期待できるアボカドの秘めた力、ぜひ毎日の生活に取り入れてみてください。
⇩アボカドは食べる美容液!?については下記の記事から⇩
美容効果絶大!オススメのアボカドスキンケアクリームとは?
アボカドの濃厚クリーミーな食感が大好きだ、という人は多いです。
そして「なんか周りで話題になっている・・・」という理由で、アボカドが気になっていた人も多いでしょう。
そんな人たちも、「森のバター」アボカドの魅力について知ると、「どんどん食べて美しさと健康を手に入れよう!」とさっそくお店に買いに走りたくなります。
ところがアボカドは脂質を多く含む食材です。
いくら美容や健康にいいといっても、食べ過ぎてしまうと逆効果になってしまうリスクも・・・。
ちなみにアボカドを食べるときは、1日で半分から1個までだと言われています。
いくら美容にオススメの栄養素がたくさん詰まっていても、お腹いっぱい毎日食べ続けることはダメなのです。
「はぁ~残念・・・」と思った人、いませんか?
そんな方にオススメしたいのが、アボカドの栄養素をたっぷり含んだスキンケアアイテムを使うこと。
アボカドを毎日1個以上食べ続けることはできなくても、スキンケアなら毎日たっぷり使うことができます。
特に、乾燥が気になったり、大人ニキビに悩まされたりしている人にはアボカドオイルを使ったスキンケアはオススメ。
「REGANERO」のアボカドスキンケアシリーズは、オーガニック100%のエクストラバージンアボカドオイルを使ったスキンケア商品です。
アボカドを美容のために「食べる」ことから「塗る」ことへシフトし、肌の内側からツヤとうるおいを実感できるスキンケアを目指しています。
全身でアボカドオイルの魅力を感じたいなら『アボカドボディクリーム』、年齢を重ねた肌に潤いとツヤを与えたいのなら『アボカドバタークリーム(フェイス用)』、かかとや硬くなった角質をやわらかくし、ときにはパサつく髪のケアにも使いたいのならカプセル入りの『アボカドオイル』、自分にあったラインナップの中から好きなものを選ぶことができます。
「森のバター」は、決して食べるだけが魅力ではありません。
ぜひ「森のバター」の魅力を、塗るスキンケアでも実感してみてください。
<参考文献>
日本食品標準成分表2020年版(八訂)「アボカド(生)」
日本食品標準成分表2020年版(八訂)「無塩・無発酵バター」
農林水産省「脂質による健康影響」
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