スキンケア基礎知識  2022.01.02

オレイン酸が肌荒れやニキビに与える効果について解説!

うるおいがあり、みずみずしい肌を保つために必要な美容成分、そのひとつである「オレイン酸」。

近年、新しいスキンケアとして注目されている美容化粧品の成分をみると、「オレイン酸」は多くの商品に記載されていることがわかります。

肌に直接つけるものだからこそ、スキンケアアイテムの成分にはこだわりたい・・・、そんな人たちのために、今回は注目の美容成分「オレイン酸」について詳しく解説していきます。

「美容オイルは気になっているけど、ニキビが出来やすくなったりしないか心配・・・」、という人も必見。

 

美容成分に使われるオレイン酸とは?

そもそも「オレイン酸って何?」という人のために、まずは基本的なことから解説していきます。

オレイン酸は不飽和脂肪酸の一種で、オリーブオイルやアボカドなどに多く含まれている脂質です。

脂肪酸はその構造の違いから、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けることができ、飽和脂肪酸は常温で固体、不飽和脂肪酸は液体となっています。

また飽和脂肪酸は安定性に優れていて酸化しにくいという顔を持ち、一方で不飽和脂肪酸は化学構造上、途中に結合部分があり、安定性に欠けて酸化しやすい油とも言われています。

ただしオレイン酸は不飽和脂肪酸の中では安定性が高い部類に入り、常温で液体という特徴をもちながら比較的酸化しにくい油として、美容や健康に気をつかう人たちの間で人気が高まっているのです。

そんなオレイン酸がスキンケアアイテムに使われる理由は、オレイン酸自体がもともと皮脂に含まれる成分だからです。

皮脂は肌にとって大切な存在で、肌の保護膜として内側から水分の蒸発を防いだり、外気からのダメージを防いだりしています。

そんな皮脂膜は、皮脂腺から分泌された皮脂と、汗腺から分泌される汗とが混じりあって作られています。

オレイン酸は、そんな肌を守る皮脂の成分において大きな割合を占めています。

いくら保湿のためだと言っても、油分を肌に直接塗るのはべたつきなどが気になるものですよね。

しかし、もともと皮脂に含まれるオレイン酸であれば、肌に塗ったあとの浸透もスムーズで、嫌なべたつきを感じることもないため、多くの化粧品で美容保湿成分として人気が高まっているのです。

 

 

オレイン酸が与える美容効果について!

いくら保湿成分だといっても、脂質(油)を肌に塗ることに抵抗がある人は少なくありません。

そこで次は、オレイン酸がなぜ美容にいいと言われているのかお話します。

 

オレイン酸が肌荒れに与える効果とは?

オレイン酸が美容成分として化粧品に使われている最大の理由は、ずばり保湿効果です。

脂肪酸の一種であるオレイン酸は、言い換えれば「油」であり、乾燥した肌の油分を補うのにピッタリの成分になります。

手洗いをしたあと、保湿クリームを塗ると手指がしっとりとしますよね。

あれは手洗いで洗い流されてしまった油分を保湿クリームで補ったからなのですが、実は「保湿」には肌をしっとりと保つ以外にも、大切な役割があるのです。

私たちが肌と呼んでいる部分は、肌のいちばん外側にある表皮を指し、そのなかでも最上層である角層を、私たちは『肌』と呼んでいます。

この角層が乱れると肌は荒れた状態になりますが、荒れているか健やかであるかを左右するのが水分と油分のバランスです。

オレイン酸は脂質ですから、油分を補うのに効果的であることはもちろん想像できますよね。

ところが肌にうるおいを与える水分についても、オレイン酸は役立っているのです。

私たちは普段洗顔後に化粧水を使いますが、いくら化粧水をたっぷりつけても、すぐに肌が乾いてきてしまう・・・といった経験はないでしょうか。

外に干しておいた洗濯物が乾くように、水分というのはそのままではやがて蒸発していきます。

つまり化粧水でいくら肌に水分を補っても、肌内部に水分はとどまってくれず、どんどん蒸発していってしまうため肌は乾燥していくのです。

そこで重要なのが皮脂の役割。

皮脂は肌の表面を覆う薄いベールのようなもので、角質の水分を一定に保つ役割を担っています。

また表皮には、紫外線や外気などから肌を守るバリア機能も備わっていますが、このバリア機能を高めておくためにも、表皮を健やかに保つために必要なオレイン酸不足は避けたいものです。

 

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オレイン酸がニキビに与える効果とは?

オレイン酸が肌の保湿やバリア機能に役立っているということは、わかっていただけたでしょうか。

それでも気になるのは、やはり脂質が与えるニキビへの影響です。

「オイリー肌はニキビが出来やすい」というのはよく耳にしますが、これは過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まって炎症を起こすからです。

では、オレイン酸を含んだ化粧品で、ニキビが出来やすくなってしまうことはないのでしょうか。

結論からいうと、「どちらの可能性もある」という答えになります。

いくら皮脂にもともと存在するといっても、オレイン酸が脂質であることに違いはありません。

つまり過剰に摂り過ぎれば、毛穴をふさぐ原因になり、ニキビが出来やすくなったり悪化させたりすることになります。

特にオイリー肌と言われる人は、皮脂腺から分泌される皮脂の量が多めの状態です。

そこにスキンケアとして油分をさらに補うと、顔のテカリやニキビの発生を引き起こしてしまいます。

ですからオイリー肌の人は、オレイン酸など油分を多く含むスキンケアアイテムを使う場合には注意が必要なのです。

一方で、ニキビを改善するためにオレイン酸を取り入れたほうがいい人もいます。

ここからは、乾燥肌の人がオレイン酸を取り入れるメリットの話です。

「乾燥肌はニキビが出来にくい」というのは間違った認識です。

実は最近、乾燥肌による大人ニキビに悩まされる人が増えているのですが、これは肌にとって必要な油分が足りていないことが原因だということを知っていますか?

過剰な皮脂分泌は確かにニキビの原因になりますが、皮脂は肌のうるおいを保つために必要なものである・・・ということは先ほど説明しました。

べたつきを嫌って一日に何度も顔を洗ったり、化粧水だけでスキンケアを済ませたりしていると、やがて健康な肌から皮脂が奪われていき、結果として肌の水分不足を引き起こします。

いわゆるインナードライといわれる乾燥肌の状態です。

インナードライの状態になると、肌はなんとか水分の蒸発を防ごうと、より多くの皮脂を分泌させ、結果として毛穴が詰まりやすくなります。

つまり、乾燥肌なのにニキビが出来やすい肌になるのです。

オレイン酸が美容保湿成分として人気があるのは、肌に塗ったときのなじみやすさと確かな保湿力であり、それはやはり皮脂にある成分と同じだからというのに他なりません。

オレイン酸は取り入れ方次第では、「ニキビができやすく」も「できにくく」もなるというわけです。

 

⇩アボカドでニキビを防ぐ?については下記の記事から⇩

アボカドでニキビの悪化を防ぐ!ニキビ跡をケアして美肌を作るレシピを紹介!

 

オレイン酸が含まれている美容品を使う注意点とは?

「美しい肌を手に入れたい」と願う人にとって、オレイン酸を含まれている化粧品を試してみることはひとつの方法です。

そこで次は、オレイン酸が含まれている美容化粧品を使うときに、気を付けたいポイントを紹介します。

 

保管に気を付ける

いくらオレイン酸が酸化に強い脂質であるといっても、空気に触れたり紫外線を浴びたりすると酸化はどうしても起こります。

オレイン酸を含んだ美容化粧品の開封後は、紫外線の当たらないところに保管し、なるべく早めに使い切るようにしましょう。

もし色やにおいが変わってしまった場合は使用をやめてくださいね。

購入する際はあまり大きめの容器ではなく、使い切れるような小さめサイズを選ぶこともオススメです。

 

使い過ぎない

オレイン酸を含む美容化粧品は、おそらく「高保湿」を謳っていることが多いです。

もちろんオレイン酸そのものが、保湿効果に優れていて肌なじみがいいのですが、だからといって美容化粧品だけに保湿をまかせてしまうと、本来肌に備わっている力がますます弱まっていきます。

肌にうるおいを与えるために使い始めた美容化粧品のせいで、余計に肌が乾燥してしまうとしたら本末転倒ですよね。

美容化粧品の力を借りるときはきちんとした量を守るとともに、食生活などを見直して、肌本来の力を引き出してあげるようにしましょう。

 

⇩アボカドオイルの保湿効果については下記の記事から⇩

アボカドオイルは保湿力が高い!?乾燥肌に優しい?保湿力が高い理由を解説!

 

オレイン酸が含まれているオススメのアボカドスキンケアクリームとは?

ここまで読み進めると、オレイン酸が含まれている美容化粧品が気になりますよね。

ただ、美容成分として注目されているオレイン酸を含む美容化粧品は数多く販売されていて、正直どれを選ぶか迷ってしまうという声も聞こえてきます。

そこで、オススメのオレイン酸を含むスキンケアアイテムの紹介です。

オレイン酸はオリーブオイルにたくさん含まれていることは結構知られているのですが、ほかにもアボカドオイルにも多く含まれていると知っていますか?

アボカドといえば、栄養価がとても高い果物として美容家たちの間で話題の食材です。

オレイン酸を始めとして、肌にいいとされるビタミンECを含んだアボカドですが、その果実から採れるオイルもまた豊富な栄養素が含まれています。

オリーブオイルとアボカドオイルの一番の違いはビタミンEの含有量で、その差は何と2.5倍。

ビタミンEは「若返りビタミン」と呼ばれるほど肌の土台づくりやトラブル改善などに期待がもてる成分で、「REGANERO」のアボカドスキンケアは、そんなアボカドオイルをたっぷり配合した保湿クリームなのです。

保湿クリームは2種類で、全身に使える「アボカドボディクリーム」とフェイス用の「アボカドバタークリーム」。

どちらもオーガニック100%のエクストラバージンアボカドオイルをメインに、シアバターやホホバオイルなどの美容成分を一緒に配合しています。

大人ニキビや乾燥肌に悩んでいるというのなら、一度「REGANERO」のアボカドスキンケアシリーズで肌の状態を整えてあげてはどうでしょうか。

 

投稿者プロフィール

藍鈴
藍鈴
栄養学や食べてキレイになるインナービューティーに興味を持ち、5年勤めていたアパレル業界から栄養士業界へ転職を決意。栄養学校へ入学し、本格的にインナービューティーについて学びをスタート。


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