スキンケア基礎知識  2022.05.23

朝用の保湿クリームを選ぶポイントは?べたつかないおすすめクリームをご紹介!

 あなたは、朝と夜のスキンケアは変えていますか?

夜は時間をかけてゆっくりお肌の手入れをしていても、朝はいろいろ忙しいからスキンケアは時短で・・・、という人は多いのではないでしょうか。

ただ時短スキンケアをした結果、日中に肌が乾いていては意味がありません。

だからといって、しっかり保湿してくれるクリームはベタつきやすく、化粧崩れも心配です。

そこで今回は、忙しい朝用の保湿クリームを選ぶポイントと、おすすめクリームをいくつか紹介していきます。

時間のない朝に、ベタつかないけどしっかりうるおいを与えてくれるクリームを探している人は必見です。

 

朝の保湿クリームの目的

朝の保湿クリームの目的は、「外部刺激などから肌を守る」ことだと知っていますか。

スキンケアの基本と言えば、「洗顔・化粧水・保湿クリーム」ですが、それぞれには役割があります。

 

洗顔

洗顔の役割は、肌表面の汚れ(汗・皮脂・古い角質・空気に漂うほこりやチリ)を落とすことです。

朝の洗顔は、寝具についている繊維や空気中のホコリを洗い流して、化粧品の浸透やメイクのノリを良くするために行います。

夜の洗顔は、クレンジングで落としきれなかったメイク、1日にかいた汗、肌に付着したホコリや排気ガスなどをきちんと落としましょう。

 

化粧水

化粧水は、クレンジングや洗顔などで失われた水分を肌に補うものです。

肌に水分を与えることで、水分と油分のバランスを整えて皮脂の分泌を抑える役割があります。

 

保湿クリーム

保湿クリームは、化粧水で補った水分が蒸発しないよう、油分でフタをする働きがあります。

そしてスキンケアのポイントになるのが「保湿クリーム」です。

実は、朝のスキンケアにおいて最も大切なことは、日中に外部より受ける刺激から肌を守ることにあります。

外部からの刺激といっても、空から降り注ぐ紫外線、空気中にただようほこりやチリ・花粉、排気ガス、マスクや手が触れたときの摩擦など、その要因はとても多く、私たちの肌は常にダメージのリスクに晒されているのです。

もちろん夜間であっても外部からの刺激はゼロになるわけではありませんが、やはり活動している以上、外部刺激が多いのは日中です。

私たちの肌には、もともとこうした外部より受ける刺激から肌を守る「バリア機能」という力が備わっています。

しかしバリア機能を十分に発揮するためには、水分と油分のバランスがとれた健康な肌でいる必要があるのです。

つまり朝の保湿クリームの目的は、ただ単に肌にうるおいを与えるというだけでなく、水分と油分のバランスを整え、肌のバリア機能を高める、ここが重要というわけです。

 

⇩保湿効果の高いボディクリームについては下記の記事から⇩

エモリエント効果が高いものはアボカドボディクリーム!?成分や効果を解説!

 

保湿クリームを選ぶポイント

スキンケアの中で、保湿クリームの重要性がお判りいただけたかと思いますが、ではどのような保湿クリームを選べばいいのでしょうか。

 

テクスチャーで選ぶ

肌に直接塗る保湿クリームは、質感がとても重要です。乳液とは違い、油分が多く配合されている保湿クリームは、商品によってテクスチャーがかなり異なります。ですから自分の肌質にあったテクスチャーを選ぶことが大切です。

一般的には、軽めのテクスチャーのクリームは肌をみずみずしく保ち、かためのテクスチャーのクリームはしっとりと保湿力が高めです。ただしクリームが硬いと、塗ったときに肌との摩擦が起きやすく、肌への負担が大きくなる可能性があります。

 

成分で選ぶ

保湿クリームは、化粧水より美容成分を配合しやすいため、目的に応じた保湿クリームを選ぶことができます。

例えば、肌の透明感を取り戻すためには、メラニンの生成を抑えるトラネキサム酸やプラセンタエキス、ナイアシンなどの成分が配合されているクリーム、エイジングケアが気になるなら、ビタミンAの一種であるレチノールや脂溶性ビタミンC誘導体、カミツレエキスなどの成分が配合されているクリームなどがあります。

 

肌質から選ぶ

保湿クリームのテクスチャーと肌質は関係性があります。肌質にあった保湿クリームを選ぶことで、肌トラブルを回避することができます。

 

乾燥肌

皮脂が不足している乾燥肌には、濃厚なテクスチャーがおすすめです。油分が大目に配合してある保湿クリームは、テクスチャーが硬めになりますが、その分しっかりと肌の内側に水分を閉じ込めてくれます。

 

脂性肌・混合肌

ベタつきが気になる人は、水溶性の保湿成分が多めに配合されている保湿クリームがおすすめです。油分が多めに配合されている保湿クリームよりも、みずみずしく伸びのよいテクスチャーが特徴で、軽い付け心地はベタつきを気にせずに使用できます。

 

⇩顔がべたべたしないスキンケアについては下記の記事から⇩

顔の脂が半端ない男性(高校生)必見!顔がベタベタしないスキンケア方法を解説!

 

敏感肌

敏感肌の人は、よりスキンケア成分に気を付ける必要があります。ニキビ用のスキンケア用品に配合されているエタノールは、敏感肌へ刺激を与えてしまうこともあるので避けたほうがいいでしょう。

 

 

べたつかないおすすめ保湿クリーム

一概に保湿クリームといっても、使い心地や価格はそれぞれ異なります。

そこでここからは、べたつかないと評判の保湿クリームのなかから、手軽に試せる保湿クリームからリッチな気分になれるデパコスまで、朝用にピッタリな保湿クリームを一挙紹介していきます。

ぜひ、あなたの保湿クリーム選びの参考にしてみてください。

 

REGANERO「アボカドバタークリーム(フェイス用)」(5,500円税込)

REGANERO「アボカドバタークリーム(フェイス用)」は、最も栄養価の高いフルーツとしてギネス認定され、「食べる美容液」と呼ばれることもあるアボカドから抽出したオイルを配合しています。

このクリームの保湿成分であるオレイン酸は、肌にしっかりとうるおいを与える一方で、皮脂と同じ成分のために肌なじみがよくてべたつかないという特徴があります。乾燥肌に悩むけれど、ベタつくクリームは嫌だという人にピッタリの保湿クリームです。

アボカドオイルのほか、シアバター・ホホバオイル・カミツレ花オイルの4つの保湿美容成分で肌をやさしく守ります。使用するアボカドオイルはオーガニック栽培されたエクストラバージンアボカドオイル、そして肌を整えるナイアシンアミドも配合しています。

人工香料は一切使っておらず、天然素材のフルーティーな甘い香りの好きな人におすすめしたい一品です。

 

ボタアンド 「ザ クリーム センチャ」(2,178円税込)

高い保湿力で雑誌にも紹介されたボタアンド「ザ クリーム センチャ」は、ボタニカルにこだわった保湿クリームです。ヒマラヤなどの高地に生息する苔の一種から抽出された成分を配合し、肌が本来持っている力に働きかけるエイジングケアが期待できます。

ほかにも保湿効果が高い天然セラミドやヒアルロン酸、シワ改善作用が期待できるナイアシンアミド、ビタミンCなど肌にいいとされる成分がたっぷりです。

肌のハリやしわが気になる人におすすめしたい保湿アイテムですが、無着色・パラベン不使用・エタノール不使用、低刺激をうたったアイテムのため、敏感肌に悩む人にも試してほしい一品です。

また、ジェル状の保湿クリームで塗り心地が軽く、肌にサッとなじむので、忙しい朝のスキンケアに向いています。煎茶の香りはリラックス効果もあり、朝からさわやかな気分になれるという声も聞かれます。

 

リハウ 「ディープモイスチャークリーム」(1,540円税込)

リハウの「ディープモイスチャークリーム」は、自社農園で栽培されたハーブなどを配合した国産ブランドの保湿クリームです。具体的には、肌を整えるツボクサ葉エキス・マデカッソシド・ツボクサエキス・アシアチコシド、うるおいを与えるドクダミエキス・ヨモギ葉エキス・カンゾウ根エキスなどの成分のほか、セラミド・コラーゲン・ヒアルロン酸なども含まれています。

天然成分をたっぷりと配合しているだけでなく、パラベン・合成着色料・人工香料エタノールなども不使用で肌への刺激が少なく、敏感肌の人にもおすすめです。

テクスチャーは濃厚なクリーム状ですが、伸びがよくて付け心地は軽く、それでいてしっかりとうるおいを閉じ込めてくれます。レモングラスの香りもさわやかで、朝の保湿クリームにぜひおすすめしたい一品です。

 

ちふれ 「保湿クリームしっとりタイプ」(770円税込)

ドラッグストアでも手に入る、プチプラコスメの代表ともいえるちふれから発売されている「保湿クリームしっとりタイプ」は、驚きの770円(税込)という価格でありながら、うるおいもしっかり感じられると評判です。

保湿成分であるヒアルロン酸・トレハロースを配合し、無香料・無着色、エタノール不使用と安心して使い続けることができるのも魅力ですが、詰替用(660円税込)があり、地球にもやさしい保湿クリームになります。

伸びがよくてしっとりとうるおうクリームですから、朝のスキンケア時は量を控えめにし、夜のスキンケアはたっぷりというように使い分けることをおすすめします。

 

菊正宗「日本酒のクリーム」(1,034円税込)

日本酒を作る蔵人たちの手が美しいというのは昔からですが、そんな日本を代表する日本酒メーカーが手掛ける保湿クリームが菊正宗「日本酒のクリーム」です。もちろん原料には菊正宗が販売する純米吟醸酒が使用されていて、さらに4種のアミノ酸と3種のセラミドを配合し、肌にしっかりとうるおいを与えます。

テクスチャーはコクがあってしっかりとうるおいを与えるクリームなので、とくに乾燥に悩む人へおすすめしたい保湿クリームです。かなり肌がもっちりするのが特徴なので、メイクのよれが気になる場合、朝のスキンケアでは少し控えめにつけるといいでしょう。

甘い日本酒の香りがほんのりするため、お酒の苦手な人は注意が必要ですが、150gの大容量なのに1,000円ちょっとで購入できるコスパの良さは必見です。

 

肌ラボ「極潤 薬用ハリクリーム」(オープン価格)

「極潤 薬用ハリクリーム」の最大の特徴は、医薬部外品であるということです。シワ改善や美白効果のある有効成分として厚生労働省から認可を受けているナイアシンアミドを、一般的な化粧品よりも高濃度で配合しています。

硬めのテクスチャーではありますが、肌なじみがいいので朝のスキンケアにも問題なく使うことができます。保湿力は普通ですが、しわやシミといったエイジングケアを取り入れたい人におすすめしたい保湿クリームです。

オープン価格となっていますが、実勢価格は1,500円前後、ドラッグストアでも手に入れることができるエイジングケアアイテムです。

 

資生堂「d プログラム スキンリペアクリーム」(3,960円税込)

資生堂から出ている「d プログラム スキンリペアクリーム」は、ベストコスメ受賞の保湿クリームです。リペアクリームという名の通り、「季節の変わり目で肌が少し荒れている」「よくなったり悪くなったりを繰り返す」といった肌の悩みを持つ人が、本格的な肌荒れになる前に試してほしい商品になります。

美白有効成分として厚生労働省からに認められているトラネキサム酸や、植物由来の肌あれ防止有効成分グリチルリチン酸ジカリウムを配合しているのが特徴で、肌のバリア機能が弱っている敏感肌の人にもおすすめです。

トロリとしたテクスチャーで伸びがよく、肌になじませることでベタつきを感じさせないため朝の保湿クリームとしても利用できます。詰め替え用のレフィルもあるので、長く使い続けたい人にもおすすめします。

 

カネボウ「クリーム イン デイ」(8,800円税込)

カネボウ化粧品のなかでも、大人向けコスメブランドであるカネボウの保湿クリーム「クリーム イン デイ」は、その名の通り日中に使用するための保湿クリームです。メイク下地としても使用でき、日中の乾燥を防ぐとともにメイクの持ちをよくします。

とくに角層にアプローチする成分が配合されていて、エモリエント効果が期待できるとともに、紫外線ダメージから肌を守る紫外線防御剤も使用されています。大人向け保湿クリームということもあり、使用感はかなりしっとりで乾燥肌におすすめです。

また日中の乾燥が気になるときや、ツヤを出したいときには、メイクの上から塗ることもできる朝用の保湿クリームです。

 

SK-Ⅱ「スキンパワー クリーム」(13,800円税込)

TVCMでもおなじみのSK-Ⅱから販売されている「スキンパワー クリーム」は、酵母から作られた独自成分ピテラをたっぷり配合した保湿クリームです。ほかにも、ハリを改善するシャクヤク根エキス、保湿成分であるドクダミエキス・オランダカイウ花の茎エキスなど、保湿だけでなくエイジングケアや肌を整える成分が詰まっています。

やわらかく伸びのあるテクスチャーで、嫌なべたつきを感じることなく朝のスキンケアに取り入れることができます。塗ったあとはさらりとした質感であるのに、長時間肌にうるおいを与えてくれると評判です。

さすがデパコスといっても過言ではありませんが、やはり値段が高いので最後の砦として使うという意見も見られます。

 

ドゥ・ラ・メール 「クレーム ドゥ・ラ・メール」(12,210円税込~)

ドゥ・ラ・メールの名前を一躍有名にしたのは、あのニベアの青缶と成分がとても似ているとネットで話題になったからでしょうか。ただクレーム ドゥ・ラ・メールは、世界中の人に愛されている高級保湿クリームで、その効果は認められています。とくに保湿力はかなり高いと評判で、日本でも美容雑誌で何度も入賞を果たしています。

クリームが誕生したのは50年も前のことですが、商品として世に出されるまでには12年もの歳月が費やされました。そして50年たった今でも世界中で愛されているのは、その効果が確かなものである証拠です。

保湿クリームとしてはトップともいえるクレーム ドゥ・ラ・メールは、デパコスの中でもかなり高級品で、一番小さい容量15mlサイズでも12,210円となっていますが、一度は試してみたい一品です。

 

まとめ

スキンケアの中で、保湿クリームの役割は「肌にうるおいを与える」だけだと思っていたら、それは間違いです。

とくに朝のスキンケアでは、日中の「外部刺激などから肌を守る」という大切な役割があります。

私たちの肌は日中、紫外線や空気中に漂うほこりやチリ、排気ガスなどに晒されていますが、それらから受ける刺激によって肌はダメージを受けてしまうのです。

そのダメージから肌を守ってくれるのが肌のバリア機能であり、その働きを高めるためには肌の水分と油分のバランスが整っていることが重要です。

けれども保湿重視ではメイク崩れも心配ですから、朝のスキンケアには、うるおいを与えつつベタつきも気にならない朝用の保湿クリーム選びが求められています。

ドラッグストアで手軽に手に入るプチプラコスメから、リッチな気分になれるデパコスまで、保湿クリームにもいろいろな商品がありますが、ぜひ自分にあったものを使い続けられるといいのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

投稿者プロフィール

藍鈴
藍鈴
栄養学や食べてキレイになるインナービューティーに興味を持ち、5年勤めていたアパレル業界から栄養士業界へ転職を決意。栄養学校へ入学し、本格的にインナービューティーについて学びをスタート。


この記事をシェアする