スキンケアのやり方  2022.05.17

アトピー肌におすすめのオイルとは?活用方法もご紹介!

アトピー肌とは、アトピー性皮膚炎から引き起こされる皮膚症状のひとつですが、湿疹とともに強いかゆみを伴い、その状態が慢性的になってしまうことが多くあります。

このアトピー肌の症状をやわらげる方法のひとつが保湿だと言われていて、さまざまな保湿ケアが症状の改善に取り入れられています。

もちろん治療には医療機関の受診が欠かせませんが、日ごろの保湿ケアでは自分にあったアイテムを選ぶことが重要です。

肌にうるおいを与えるアイテムには、医療機関で処方される軟膏などもありますが、肌への浸透性が悪く、塗ったあとにベタつくのが難点です。

一方で、オイルは肌への浸透性がよく、塗ったあとのベタつきを抑えつつ保湿力を高めることができるという魅力があります。

そこで今回は、アトピー肌に悩む方たちにぜひ検討してほしい、おすすめのオイルを紹介します。

かさつきを抑えて少しでもアトピーの症状を改善したいという人は、参考にしてみてください。

 

アトピーにオイルがおすすめな理由

アトピー性皮膚炎は慢性的な疾患であり、よくなったり悪くなったりを繰り返す皮膚疾患です。

症状が悪化しているときは医療機関を受診することが大切ですが、比較的症状が治まっている場合でも、自分でセルフケアすることが求められます。

アトピー肌の治療で重要視されるのが、肌を保湿して皮膚のバリア機能を正常に保つスキンケアです。

肌を保湿するアイテムにはいろいろなモノがありますが、なぜオイルがアトピー肌に良いといわれるのでしょうか。

 

肌なじみがいい

医療機関で処方される軟膏は、塗ると肌のベタつきが気になりますが、オイルは肌にスッとなじみ、日中でも使いやすくて全身に使用できます。オイルは医薬品ではないので医療効果はありませんが、「肌の保湿」という観点から言えば、高い効果が期待できるでしょう。

 

抗菌作用

また植物から採れる精油には、抗菌作用のあるものが多く、紀元前というはるか昔から防腐剤や感染症対策などに使われてきました。アトピー肌は、バリア機能の低下により病原菌からのダメージを受けやすい状態です。抗菌作用のある植物由来のオイルでうるおいを補うことは、アトピー肌にとって安心できる要因のひとつになります。

 

肌への刺激が少ない

アトピー肌は、さまざまなモノに対しての刺激に敏感です。例えば衣類でも、直接肌に触れる肌着などは、素材によって刺激を感じることもあります。スキンケア用品も同様で、肌に直接塗るものですから、なるべく低刺激なものを選ぶことが大切です。市販のスキンケアアイテムに配合されている化学合成物質は、アトピー肌の人にとって刺激が強すぎることが少なくありません。植物由来のオイルは、アトピー肌をやさしくうるおすアイテムでもあります。

 

世界中の植物オイルのなかには、その成分が解明されるはるか昔から、肌の保湿や治療に使われてきたモノがたくさんあります。

自然由来のやさしい成分は、刺激に弱いアトピー肌のスキンケアとして期待できるオイルなのです。

 

 

アトピー肌におすすめのオイル

植物由来のキャリアオイルにはいろいろな種類がありますが、大切なのはそのオイルが自分の肌にあうかどうかということです。

とても刺激に敏感であるアトピー肌は、一概にキャリアオイルといっても過敏に反応してしまうことだってあります。

保湿効果が高いと言われるオイルでも、まずはパッチテストをして皮膚にトラブルが起きないか確かめるようにしましょう。

「どのようなキャリアオイルを試せばいいのかわからない」という人も多いですが、まず初めに試してほしいキャリアオイルをいくつか紹介します。

 

⇩アボカドオイルがアトピー肌に効果的については下記の記事から⇩

アトピー肌にオススメ!アボカドオイルで肌を保湿する方法について解説!

 

ホホバオイル

ホホバオイルは、正確には「油」ではなく「(液体の)ワックス」ですが、常温で液体化するので、オイルのように使うことができます。とても酸化しにくく、肌への浸透性が高い性質をもつため、多くの保湿化粧品にも配合されているキャリアオイルです。優れた抗酸化作用のあるビタミンEが豊富に含まれていて、紫外線などの酸化ストレスから肌を守ってくれます。ホホバオイルの主成分であるワックスエステルは、人の皮脂にとても似た性質を持っています。そのため、アトピー肌のように皮脂の分泌が少ない肌において、皮脂の代わりの役目を果たして乾燥や刺激から肌を守ってくれます。

 

⇩ホホバオイルの効果については下記の記事から⇩

ホホバオイルはしわ予防に効果絶大なの?使い方や効果について解説!

 

オリーブオイル

料理に使われることが多いオリーブオイルですが、美容用に抽出されたものは肌に塗るオイルとしても利用できます。主成分であるオレイン酸は人の皮脂と同じ成分であり、肌に塗ったときの肌なじみがよく、ベタつかずに使用することができます。肌をすこやかに保つビタミンA・Eなどの栄養素を含み、日焼けなどの炎症をやわらげる目的にも使われるオイルです。肌に塗るときには、食用ではなく美容用の未精製オイルを選ぶようにしましょう。

 

ココナッツオイル

非常に酸化しにくい性質を持ったココナッツオイルは、飽和脂肪酸を多く含むオイルです。成分の半数を占めるラウリン酸は、母乳にも含まれる中鎖脂肪酸ですが、体内に入ると抗菌・抗ウイルス・抗真菌などの作用を持つモノラウリンに変化します。さらに免疫細胞を活性化させるとも言われており、免疫力が低下すると症状が悪化しやすいアトピー肌の乾燥を、やさしく和らげてくれるオイルです。20℃以下では固まるという性質を持ったココナッツオイルですが、ほかの油脂よりも分子が細かく、肌への浸透性が高いです。洗顔後の肌に塗って、化粧水の浸透をよくするブースターオイルとして使用することもできます。ただし少し肌への刺激が強いこともあり、アトピー肌には精製されたココナッツオイルのほうがやさしいと言えるでしょう。

 

シアバター

常温では固形の性質を持つシアバターは、古くから保湿や火傷の治療などに使われてきました。36℃前後で溶け出すため、肌に塗ると体温で溶け出し、肌への浸透がよくなります。また水との比重が近いため、肌の水分と調和し、肌なじみのいいオイルとして使用することができます。シアバターには抗炎症作用が期待できるリノレン酸が含まれていて、日焼けした肌の炎症を抑える目的でも使われているオイルです。

 

⇩シアバターの効果については下記の記事から⇩

シアバターを使うと毛穴の黒ずみやシミが消えるのか?

 

ここに紹介したキャリアオイルは、ほんの一部です。

アトピー肌の症状改善にまずは試してほしいオイルですが、キャリアオイルはまだたくさんありますから、自分の肌にあうオイルを探してみてください。

 

オイルの活用方法

美容目的で使うオイルは、保湿やクレンジングに使われることが多いですが、そのほかにもさまざまな用途で使うことができます。

ここでは代表的なオイルの使い方について説明していきます。

 

クレンジング

市販品としてクレンジングオイルが販売されているように、オイルはメイク落としに広く使われています。もしクレンジング目的でキャリアオイルを選ぶのであれば、ホホバオイルがおすすめです。なぜなら洗浄力がある一方で、保湿力も高いのがホホバオイルの特徴だからです。一般的なクレンジングオイルは洗浄力が強く、マスカラや口紅などの落ちにくいメイクをしっかり落としてくれますが、そのぶん皮膚に必要な脂まで奪ってしまう脱脂力も高いです。そのため、オイルクレンジングしたあとは肌が突っ張ってしまうと感じる人は少なくありません。ホホバオイルは皮脂と同じ成分であるワックスエステルが主成分で、肌にうるおいを保ちつつ汚れを浮かせることができます。

 

顔・全身の保湿

肌に使えるキャリアオイルは、顔だけでなく全身の保湿に使うことができます。使い方は、乾燥の気になる場所に1~2滴を薄く伸ばし、さらに乾燥が気になるときは重ね塗りをするという手順です。一般的な保湿クリームやジェルよりも、オイルは肌の水分を逃がさないようにフタをする効果が強いので、塗りすぎないようにすることが大切です。伸びのいいオイルを使うと、肌への摩擦が少なく、負担を軽くして塗ることができます。ひじやかかとなど、特にかさつきが気になる場所につかうと、より効果を実感できます。

 

リンパマッサージ

血行を良くしたり、老廃物を流したりするリンパマッサージにもオイルはおすすめです。老廃物がたまると新陳代謝が悪くなり、アトピーの症状は悪化しますので、日ごろからリンパマッサージをしてセルフケアに努めるといいでしょう。基本的にリンパマッサージに使用するオイルの目的は、滑りをよくするためであり、香りなどで好きなオイルを選べば大丈夫ですが、アトピー肌や敏感肌の人はなるべく低刺激のオイルを選び、必ずパッチテストをして自分にあったものを探すようにします。炎症している個所はやさしくマッサージし、症状がひどい場合はマッサージをやめることも大事です。

 

ヘアケア

肌にうるおいとハリがあっても、髪の毛がパサパサしていては魅力も半減してしまいます。キャリアオイルは、髪のパサつきを抑えてツヤのある髪にするヘアケアアイテムとして使うことができます。また地肌をオイルマッサージすることで、毛穴に詰まった汚れを浮き上がらせキレイにしたり、地肌にうるおいを与えてフケ予防をしたり、さまざまな目的でヘアケアすることも可能です。

 

まとめ

美容用オイルは、クレンジングだけでなく保湿や化粧水前のブースター、ヘアケアなどいろいろな目的で使うことができます。

アトピー肌は、医療機関での治療だけでなく日ごろからのセルフケアも重要で、特にスキンケアには気をつかう必要があります。

植物から採れるキャリアオイルのなかには、保湿剤やマッサージなどに使えて症状の緩和が期待できるものがあります。

アトピー肌に求められるのは、高い保湿力で皮膚のバリア機能を高めて正常に保つスキンケアアイテムです。

植物から採れるキャリアオイルは、肌にやさしい成分のオイルではありますが、オイルによって含まれる成分や特徴が変わるので、まずは自分の肌にあったモノを選んでみましょう。

 

肌にやさしい植物由来のクリームをご紹介!

植物から採れるキャリアオイルは、化学合成成分ではない自然由来のオイルという安心感があります。

ただしキャリアオイルといっても、それぞれの持つ特性は異なり、自分にあったオイルを選ぶことが大切です。

もし、「アトピーの乾燥肌に使えるオイルを探している」「オイルのベタつきが気になる」「美肌効果が期待できるオイルを探している」ということなら、アボカドオイルを使ってみてはどうでしょうか。

栄養価の高いアボカドから採れるアボカドオイルには、若返りビタミンとも呼ばれるビタミンEがたっぷり含まれており、なんとその量はオリーブオイルの約2.5倍です。

また主成分であるオレイン酸は酸化しにくく、肌への高い浸透性があり、肌内部にある水分をぎゅっと閉じ込めて、肌にうるおいを与えてくれます。

「REGANERO」のアボカドオイルは、化学薬品を使わずに作られたオーガニックアボカドオイルです。

低温圧搾法にて、じっくり時間をかけて抽出されるアボカドオイルは、アボカド果実の高い栄養価をそのまま受け継いでいます。

「REGANERO」では、カプセル状の天然純度100%エクストラバージンアボカド美容オイルのほか、アボカドオイルを配合したアボカドボディクリーム、アボカドバタークリーム(フェイス用)と、アボカドオイルを使ったスキンケアシリーズを展開しており、用途にあわせたアボカドオイルを堪能できます。

アトピー肌は症状が比較的収まっているときでも、肌を清潔にし、保湿を心がけるスキンケアが必要です。

天然由来のスキンケアを探しているのであれば、一度「REGANERO」のアボカドスキンケアシリーズを試してみてはどうでしょうか。

 

 

 

 

投稿者プロフィール

藍鈴
藍鈴
栄養学や食べてキレイになるインナービューティーに興味を持ち、5年勤めていたアパレル業界から栄養士業界へ転職を決意。栄養学校へ入学し、本格的にインナービューティーについて学びをスタート。


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