スキンケア基礎知識  2022.03.17

ニキビ、吹き出物の予防と対策方法を解説|セルフケアで治せる

思春期に多くの人が悩まされるニキビですが、大人になってからもニキビ・吹き出物の肌トラブルの悩みを抱えている人は少なくありません。

そこで今回は、ニキビや吹き出物の予防や対策について詳しく解説していきます。

クリニックを頼るだけでなく、自分でできるセルフケアについても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

絶対に知っておきたいニキビの予防・改善方法

そもそも「ニキビ」はどうしてできるのでしょうか。

ニキビが出来る理由を知ることで、予防や改善方法が見えてくるはずです。

 

バランスのとれた食事でニキビ予防

ニキビと食生活は深く関係しています。

かつては「チョコレートやピーナッツなどを食べ過ぎるとニキビが出来やすい」と言われていましたが、最近ではそれだけが原因でニキビが出来るのではないということがわかってきました。

結論からいうと、「バランスの良い食事=ニキビ予防」なのですが、積極的に摂っておきたい栄養素についていくつか紹介します。

 

たんぱく質

皮膚や髪の毛、臓器などの材料であるたんぱく質は、健康な肌を作るために必要

ビタミンB6

皮脂分泌量をコントロールする働きがある

ビタミンE

血行を促進し、肌細胞に栄養を届けて肌荒れを改善する

食物繊維

腸内環境を整え、便秘の解消に役立つ

ビタミンC

ストレスによる皮膚のバリア機能低下を防ぐ

 

もちろん上記にあげたものは、ニキビ予防や改善につながる栄養素のごく一部です。

どれかひとつを積極的に摂るというのではなく、すべての栄養素をバランスよく摂取することが、ニキビ予防や対策に効果的だということは覚えておきましょう。

 

肌に刺激を与えない

皮膚科では、ニキビをつぶす治療を行うことがあります。

ただしこれは皮膚科医が、清潔な器具を使って適切に処置する場合に限られていて、自己流で行うべきではありません。

自分でニキビをつぶすことは、雑菌が毛穴の中に入ってニキビを悪化させたり、肌に跡が残ってしまったり、肌トラブルの原因になるので絶対にやめましょう。

また、髪の毛が顔にいつも触れる髪型、指でニキビを触ってしまうクセなど、皮膚に刺激を与えることはニキビが悪化しやすくなります。

 

タオルやシーツなど肌に触れるものは清潔に

汚い手で肌を触らないのはもちろんですが、タオルやシーツなど直接肌に触れるものは清潔なものを使うようにしましょう。

 

睡眠時間はたっぷりと

肌のターンオーバーの乱れは、ニキビが出来やすくなります。

健やかな皮膚への生まれ変わりに欠かせない成長ホルモンの分泌を促すためにも、睡眠時間はたっぷり確保することが大切です。

 

丁寧なスキンケアを心掛ける

ニキビ予防・改善のためには、毎日のスキンケアはとても重要です。

洗顔は刺激が少ないものを使用し、よく泡立ててやさしく洗うようにしましょう。

ニキビが気になるからといって洗いすぎるのもNGで、洗顔は朝晩の12回を目安に行い、すすぎ残しがないようぬるま湯で洗うようにします。

洗顔後はすぐに保湿を行うことも忘れてはいけません。

肌の乾燥が進むと、皮膚のバリア機能が低下して肌荒れしやすくなってしまいますので、洗顔後はすぐに水分と油分の補給するスキンケアを行います。

 

ストレスをできるだけためないようにする

実はストレスと大人ニキビには深い関係があります。

肌にもともと備わっているバリア機能は、細菌などが肌から体内に入ってくるのを防いでいます。

しかし、このバリア機能を低下させる原因がストレスなのです。

ストレスは自律神経に影響を与えるため、免疫力の低下やホルモンバランスの乱れを引き起こします。

とくにストレスは男性ホルモンの分泌を盛んにさせるため、皮脂の分泌量が増加し、毛穴をつまらせてニキビが出来やすくなる原因になります。

大人になるといろいろなストレスを感じる場面も増えますが、休日やリラックスタイムなどを上手に使ってストレスをため込まないようにしましょう。

 

ニキビでもOKなメイクアイテムを使う

ニキビが出来たらメイクはNG、というのは一昔前の話です。

ニキビが出来る原因は、①男性ホルモンの過剰分泌によるもの、②角質層の乾燥により角栓が出来やすくなること、このふたつですから、メイクをしたからといってニキビが出来やすくなるわけではないのです。

ただし出来てしまっているニキビが、メイクの刺激によって悪化してしまう可能性はあります。

そこで、ニキビが出来ているときは低刺激性の化粧品、とくにノンコメドジェニック化粧品を選ぶことをオススメします。

ニキビが気になってストレスをため込むより、ニキビ対応の化粧品を使って上手にニキビをカバーし、笑顔で過ごすようにしましょう。

 

⇩ニキビを1日で治すケア方法については下記の記事から⇩

明日までにニキビを治すのは可能?1日で治すケア方法を解説!

 

 

ニキビ・吹き出物ができる原因

先ほども少し述べましたが、ニキビができる原因は、男性ホルモンと肌の乾燥が大きく関係しています。

つまりこのふたつに気をつけることが、ニキビの予防になるのです。

思春期にできるニキビは、体の成長に伴うホルモンバランスの崩れが原因ですが、大人になってから悩まされる大人ニキビにも、ホルモンの影響が強く関係しています。

とくに男性ホルモンが過剰に分泌されると大人ニキビが出来やすくなることがわかっていますが、男性ホルモンは女性の体内でも分泌されます。

男性ホルモンはストレスが原因で分泌量が増えてしまうため、日ごろからストレスをため込まないことが大人ニキビ発生の抑制につながるのです。

また、「ニキビ=脂性肌」というイメージを持っている人は多いのですが、肌の乾燥もニキビの原因になっています。

ニキビ発生のカギを握る皮脂には、肌内部の水分蒸発を防ぐフタの役割があります。

肌が乾燥していると、これ以上の水分蒸発を防ごうとして皮脂分泌が盛んになり、その結果毛穴が詰まり、炎症を起こしてしまうのです。

もし、しつこい大人ニキビに悩まされているのなら、ストレスフルな状態になっていないか、肌が乾燥していないか、自分の肌について見直してみることをオススメします。

 

ニキビ・吹き出物ができた場合

いろいろな対策を行っていても、どうしてもニキビや吹き出物ができてしまうこともあるでしょう。

そのようなとき、私たちはどのような対処をするのがよいのでしょうか。

 

医療機関で受診を進める場合とそうでない場合

出来てしまったニキビを治すためには、医療機関を受診し治療する方法とセルフケアで対処する方法があります。

結論からいうと、ニキビ治療の最善策はなるべく早く医療機関を受診することです。

ニキビは「たかがニキビ」ではなく、「尋常性ざ瘡」という皮膚疾患ですから、早期治療を行うことで治療期間も短く、ニキビ跡などを残さず治療が可能になります。

ただし医療機関を受診するということは、そのための時間を作り、クリニックを訪れ、初診だけでも数千円以上の費用がかかります。

「病院に行った方がいい」とはわかっていても、こうした負担を考えて、なかなか医療機関へ足が向かない人も少なくないでしょう。

ニキビは進行度合いから、白ニキビ黒ニキビ赤ニキビ黄ニキビ にわけることができますが、多くの患者さんは赤ニキビや黄ニキビの状態になってから医療機関を受診すると言われています。

しかしながら、赤ニキビや黄ニキビは、すでに炎症が起こってしまっている状態であり、治療にはある程度の日数がかかります。

できるだけ短い期間で、ニキビ跡を残したくないということであれば、なるべく炎症が起こる前「白ニキビ」の状態で医療機関を受診することをオススメします。

なるべく早く医療機関を受診した方が、ニキビは治りやすいということはわかっていても、さまざまな理由ですぐに受診するのが難しい人もいるでしょう。

そんな人は、予防のためにもスキンケアの重要性を高めていくことが大切です。

スキンケアと言っても、洗顔料やメイクアップ商品など、ニキビ予防に効果が期待できるアイテムはいろいろありますが、そのなかでも重視したいのは保湿アイテムです。

肌の乾燥は、バリア機能を低下させてニキビなどの肌トラブルにつながります。

肌を清潔に保つと同時に、保湿対策はしっかりと行い、アイテムを選ぶときは「ノンコメドジェニックテスト済み」と書かれているものが安心です。

例えば、花王から販売されている「キュレル」シリーズは、乾燥性敏感肌のためのスキンケア用品のラインナップが充実しているので、気になる方は試してみてはどうでしょうか。

 

⇩ニキビ肌のスキンケアについては下記の記事から⇩

ニキビ肌のスキンケアはクリームだけでも良いのか?

 

できてしまったニキビ跡を何とかしたい!症状に応じたニキビの予防・改善

ひとことで「ニキビ」といっても、その症状に応じて悩みの内容も異なります。

そこで3種類のニキビ跡について、どのように予防したらいいのか、改善策はあるのか、詳しく見ていきましょう。

 

①赤みがひかない

ニキビが治ったのに、顔の赤みが引かない・・・、という悩みを抱える人は多くいます。

ではなぜニキビそのものが治っているのに、赤みだけが引かないのでしょうか。

同じ場所に繰り返しニキビができたり、ひどい炎症を起こしてしまったりした場合、思った以上に皮膚組織はダメージを受けています。

薄くなってしまった皮膚の下には、ダメージを回復させようとしている毛細血管が広がっており、その赤さが透けて見えることが赤みのひかないニキビ跡の原因でもあるのです。

このようなニキビ跡を改善するためには、ビタミンCがオススメです。

ビタミンCはメラニンの生成抑制があると同時に、ターンオーバーの正常化に働きかける栄養素ですから、ニキビ跡が気になる人は積極的に取り入れていくといいでしょう。

 

⇩アボカドでニキビ跡のケア?については下記の記事から⇩

アボカドでニキビの悪化を防ぐ!ニキビ跡をケアして美肌を作るレシピを紹介!

 

②ニキビ跡がシミになった

赤みはひいたものの、ニキビがあったところに茶色いシミが残ってしまうことがあります。

こうした茶色いニキビ跡は、炎症によってメラニンが生成され、そのまま色素沈着してしまったことが原因です。

改善するためには、肌の生まれ変わりを正常化するのが大切で、バランスの良い食生活、適度な運動、たっぷりと睡眠時間をとるなど、健康的な肌を手に入れるための生活スタイルに気を付けることが大切です。

 

⇩アボカドオイルでシミ対策?については下記の記事から⇩

アボカドオイルは肌のシミ対策になる!?使い方から効果について対策!

 

③肌の凸凹、クレーターができた

ひどいニキビがたくさんできると、ニキビが治った後に肌が凸凹してクレーター状になってしまうことがあります。

これは炎症によるダメージが真皮層にまで及んでいる証であり、破壊されてしまった肌組織が修復しきれずに皮膚が再生されたために起こるものです。

クレーターは短期間で改善することは難しいですが、長期的にケアすることで、徐々に目立たないようにすることは可能です。

肌の凹みは、コラーゲン不足によって肌の弾力が失われていることが原因ですから、食生活やスキンケアのなかで、積極的にコラーゲンを摂取するようにしましょう。

もちろん、ケアは継続して行うことも忘れないようにしてください。

 

ニキビの予防方法は、肌質によっても変わる

そもそも、ニキビ跡はできてしまってから何とかするより、できないように日頃から防ぐことが大切です。

そのためにも、自分の肌質にあったスキンケアを取り入れるように心がけましょう。

 

乾燥肌のニキビ予防

乾燥肌の人がもっとも気を付けたいのは、徹底的な保湿対策です。

乾燥は肌のバリア機能を低下させ、毛穴をつまらせる皮脂の過剰分泌につながります。

過度な洗顔は避け、朝晩の2回、よく泡立てた洗顔料でやさしく顔を洗うようにし、洗顔後は速やかに化粧水や保湿クリームで肌に水分と油分を補ってください。

 

脂性肌のニキビ予防

もともと肌が脂っぽい人は、あまり油分の多いスキンケアアイテムは避けたほうが無難です。

化粧品を選ぶときは、さっぱりした使い心地のタイプで、「ノンコメドジェニックテスト済み」と書かれた低刺激化粧品を選ぶといいでしょう。

肌のベタつきが気になるからと、1日に何回も顔を洗うのは、余計に皮脂を分泌させる原因になります。

洗顔は12回、ゴシゴシと洗うのではなく、泡で肌を包み込むように汚れを落とすよう心がけてください。

 

混合肌のニキビ予防

混合肌は、乾燥している部位とオイリーな部位が混在している肌質を指しますが、実は多くの人は混合肌だと言われています。

小鼻の周りなどベタつきが気になる部位は少し気をつけて洗うようにし、乾燥が気になる部位は洗い過ぎないようにしましょう。

洗顔後の保湿は、乾燥が気になる部位はクリームなどを重ねてつけることをオススメします。

 

⇩不飽和脂肪酸の効果については下記の記事から⇩

不飽和脂肪酸がニキビや肌荒れを解消してくれる理由を解説!

 

保湿力の高いアボカドスキンケアクリームを紹介!

できてしまったニキビ跡と、できないようにするニキビ予防、どちらにとっても大切なのが保湿です。

つまり余分なべたつきを感じさせることなく、しっかりとした保湿力を持ったアイテムを選ぶことがポイントになります。

REGANERO」のアボカドスキンケアは、栄養がたっぷり詰まったアボカドオイルを配合しているのが特徴です。

アボカドオイルは肌のうるおいを保つビタミンEが豊富で、肌なじみのいいオレイン酸が肌の乾燥を防いで、しっかりとうるおいを感じさせてくれます。

肌の乾燥は気になるけれど、塗った後にべたつくのは嫌だという人は、「REGANERO」のアボカドバタークリーム(フェイス用)をぜひ試してみてください。

少量でもしっかりとうるおいを感じられる保湿クリームは、乾燥肌の人はもちろん、混合肌の人にもオススメです。

 

投稿者プロフィール

藍鈴
藍鈴
栄養学や食べてキレイになるインナービューティーに興味を持ち、5年勤めていたアパレル業界から栄養士業界へ転職を決意。栄養学校へ入学し、本格的にインナービューティーについて学びをスタート。


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