アボカドの健康編  2021.05.12

アボカドは癌予防にも有効!?抗がん剤の効果を高める?癌予防する食べ方を解説!

日々健康でありたいと願うのは誰でも同じです。

日本人の2人に1人は、一生涯のうち一度はがんになるとまで言われる時代です。

それだけがんは身近な病気となった一方で、がんに関する研究も日々進歩しています。

では栄養価の高いアボカドは、がん予防に何か役立つことはないのでしょうか。

栄養素や食べ方など、詳しく解説していきます。

 

アボカドが癌予防に有効である理由とは?

がんの研究が進むにつれて、がんの要因についても少しずつわかってきました。

注目すべき点は感染で罹患する以外の要因が、生活習慣に関係するということです。

もちろん食生活の改善はがん予防につながります。

 

塩分の摂り過ぎに注意する

食塩摂取量が多いと、がんのリスクは高まります。

そもそも日本食は塩分が多いといわれていて、日本人の塩分摂取量は海外と比較すると高いものとなっています。

そこでなるべく減塩メニューに変えていくことがポイントになるのですが、同時に摂取した塩分を体外にスムーズに排出することも大切です。

アボカド1個には890㎎ほどのカリウムが含まれています。

カリウムはナトリウムを尿と一緒に体外へ排出するために必要な栄養素で、塩分摂取量が多い日本人にとってとても重要なものです。

例えば、塩分摂取量が多い人は胃がんになりやすいとも言われています。

きちんとした食生活を送っている人ならばカリウムが不足することはありませんが、偏りがちな食生活を送っているのであれば、アボカドを食べて不足するカリウムを補ってあげるといいでしょう。

 

野菜・果物をたっぷり摂る

野菜と果物の摂取量が少ないと、がんのリスクが高まることはわかっています。

他の要因もあるために一概には言えませんが、野菜と果物をバランスよく摂取することで、食道がん・胃がん・肺がんのリスクを下げることが期待できるとされています。

アボカドは分類上、果物になっていますが、野菜に負けず劣らずの栄養価が高い果物です。

さまざまな理由からなかなかバランスのいい食事をとれないという人は、まずは手軽に食べることができるアボカドで、不足しがちな栄養素を補ってみましょう。

(国立がん研究センターがん情報サービス 科学的根拠に基づくがん予防より引用)

 

抗がん剤の効果を高めることができる理由とは?

特定の食物ががんの治療に役立つという話は、にわかには信じがたいでしょう。

ところがアボカド由来の成分が、新しい抗がん剤治療を後押しする可能性があることがわかってきたのです。

がん治療に使われている抗がん剤は、しばしば副作用の強さが問題となります。

特に体力の低下が著しかったり、ほかの病気を患っていたりすることも多い高齢者には、強い副作用のある抗がん剤を使うことができません。

そこで注目されている成分が、アボカド由来のavocatin Bです。

avocatin Bは細胞の脂肪酸代謝を阻害する働きがあることがわかっていますが、人に投与した時の副作用がとても低いことが特徴です。

高齢者は脂肪酸の値が高く、これががん細胞のエネルギー源になっているとも言われています。

副作用の極めて少ないavocatin Bの働きで、がん細胞のエネルギー代謝を阻害することができれば、今まで治療が限られていた高齢者にとって明るい未来をひらけることが期待できるのです。

この画期的な治療法は、新しい白血病治療として研究が進められています。

今後は白血病だけでなく、ほかのがん治療においてもavocatin Bが生かせるのでは?と医療現場から期待が持たれています。

私たちにとって身近なアボカドががん治療に役立つかもしれないなんて、ちょっと嬉しくなりますね。

 

 

癌予防に適したアボカドの食べ方とは?

「がんの予防に効く」と言われている食材はいくつかありますが、実際にはそういった食材をたくさん食べても、がんの予防効果が劇的に高まるわけではありません。

例えばEPAやDHAがたくさん含まれているからと、魚をたくさん食べたところで大腸がんのリスクは下がらないのです。

つまりがん予防のために特定の食材を食べ続けるより、それらの食材を上手に生かした食生活に改善していくことが大切と言えるでしょう。

 

加熱せずにそのまま食べる

熱すぎる飲み物や食べ物をとることも、がんの原因になるといわれています。

クリーミーなアボカドはグラタンの具材としてもぴったりなのですが、アツアツの料理は食道がんや食道炎のリスクが高まると言われていますので、ほどほどにしておいた方がよさそうです。

皮と種を取り除けば、そのまま食べることができるアボカドですから、がん予防のためには火を通さないほうがオススメです。

 

調味料で工夫をする

塩分の摂り過ぎは胃がんのリスクを高めます。

アボカドは醤油との相性が良く、わさび醤油などで美味しくいただくことも少なくないですよね。

しかし醤油は塩分が気になるところです。

そこでおすすめはレモンやライムを絞って調味料代わりにすること。

柑橘類に含まれるビタミンCは活性酸素の働きを抑える抗酸化ビタミンとも呼ばれていて、がん・老化・免疫機能低下の予防が期待できます。

アボカドの変色防止にもなるので、見た目も美味しく食べることができますよ。

国立がん研究センター社会と健康研究センター予防研究グループ 魚・n-3脂肪酸摂取と大腸がん罹患より引用

e-ヘルスネット 抗酸化ビタミンより引用

 

⇩アボカドの効果的な食べ方については下記の記事から⇩

アボカドの効果的な食べ方とは!?栄養が摂れる食べ方から効能についても解説!

 

アボカドには癌予防以外の予防が存在する?

アボカドの栄養素はかなり多岐にわたります。

ではアボカドを食べることで予防できると期待される疾患には、どのようなものがあるのでしょうか。

 

糖尿病予防への期待

7大生活習慣病のひとつでもある糖尿病は、摂取する脂肪酸の種類によっても発症リスクが変わると言われています。

脂肪酸は主に、肉・魚・野菜などに含まれる脂質(脂肪)のことで、食生活によっても摂取する脂肪酸は大きく変わります。

もともと魚中心の食生活が長かった日本では、魚由来の脂肪酸を自然に摂取してきました。

しかし食生活が欧米化し、肉を中心とした食生活が習慣化することで、生活習慣病の割合が高くなってきたのです。

そこで注目されているのが植物由来の脂肪酸です。

植物に脂質というとちょっと不思議な感じがするかもしれませんが、油分を含んだ野菜や果物というのは珍しいものではありません。

その代表格はオリーブオイルでしょう。

ご存じの通り、オリーブオイルはオリーブの実から抽出された油です。

オリーブオイルに含まれる脂肪酸は多岐にわたり、一価不飽和脂肪酸・n-6系多価不飽和脂肪酸など多くの脂肪酸が含まれています。

アボカドも非常に多くの脂肪酸が含まれているのが特徴で、この脂肪酸が糖尿病予防に役立つのではと期待されているのです。

糖尿病は糖の代謝異常が引き起こす生活習慣病です。

ある研究結果によると、n-6系脂肪酸・オレイン酸・リノール酸の摂取量が多い人のほうが、糖代謝異常を起こす割合が低いということがわかってきました。

これらの脂肪酸はアボカドに多く含まれているので、食事メニューに加えることで摂取量を増やすことができます。

もちろんアボカドをたくさん食べたから糖尿病予防になるというわけではありません。

脂肪酸をバランスよく摂取するために、アボカドをメニューに取り入れてみてはどうでしょうか。

 

PCで酷使している目にもオススメ

PCやスマホなど、私たちの生活には目を酷使してしまうアイテムが溢れています。

そんな眼精疲労の回復に期待されているのがアボカドに含まれるルテインです。

ルテインは網膜の色素維持に欠かせない栄養素ですが、抗酸化作用もあるので目の老化を改善することも期待できますよ。

目に良い果物の代表であるブルーベリーよりもアボカドはルテインの含有量が多いので、積極的に摂取していきましょう。

 

風邪をひきにくい体に

アボカドをもっと身近に感じたいということなら、風邪をひきにくい体質になるため積極的に食べてみてはどうでしょう。

アボカドにはビタミンEがバランスよく含まれています。

ビタミンEは免疫力を高め、体内に侵入してくる細菌やウイルスを撃退するのに必要不可欠な存在です。

大病を予防するためにアボカドを摂取するのではなく、まずは誰にでもかかりやすい風邪予防のためにアボカドを取り入れてみることもオススメですよ。

 

アボカドと癌予防に関するまとめ

アボカドとがん予防というと、ちょっと大げさに感じるかもしれません。

確かにアボカドを食べたからと言ってがんを予防できるわけではありませんから、過度にアボカドに頼ることは避けるべきです。

ただし癌だけでなく、生活習慣病や風邪といった身近な病気は、バランスの良い食生活で栄養を補うことが重要と言われています。

アボカドは豊富な栄養素を含んだ果物ですから、日々の食事メニューに手軽に取り入れることで健康な体づくりをサポートしていきましょう。

 

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投稿者プロフィール

藍鈴
藍鈴
栄養学や食べてキレイになるインナービューティーに興味を持ち、5年勤めていたアパレル業界から栄養士業界へ転職を決意。栄養学校へ入学し、本格的にインナービューティーについて学びをスタート。


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