スキンケア基礎知識  2022.08.04

肌のくすみ対策!原因と改善方法を分かりやすく解説!

「何となくメイクのノリが悪い・・・」「顔が暗い・・・」、鏡を見てそんなため息をつくことがあります。

シミやしわのようにハッキリとわかる悩みではないけれど、多くの女性を悩ませている原因の正体は「くすみ」です。

ただ、この「くすみ」には種類があるということを知っていますか?

くすみの原因がわからなければ、きちんとした対策を練ることはできません。

くすみのせいで老けて見られるからと、ファンデーションを厚塗りするのではなく、くすみの種類と原因を知ってきちんと対策をし、透明感のある美肌を手に入れていきましょう。

 

くすみ肌とは?

『くすみ・・・肌に透明感がなく明るさやつやが感じられない肌状態のこと。(知恵蔵より)』

女性にとってマイナスイメージのある「くすみ肌」、これといった明確な定義はありませんが、美肌の条件でもある透明感が失われてしまい、なんとなく顔色がワントーン暗くみえてしまうのがくすみ肌です。

しわやシミといったわかりやすい肌トラブルではありませんが、くすみ肌は相手に暗い印象を与えたり、老けてみえたり、何もいいことはありません。

くすみを放っておくと、どんどん肌は暗くなっていき、ますます化粧は厚くなるという悪循環に陥ります。

くすみのない透明感にあふれた美肌を取り戻すためにも、まずはくすみの原因をきちんと知っておきましょう。

 

くすみの原因

「肌がくすんでいる」といっても、その原因はさまざまです。

例えば、肌が乾燥しているとターンオーバーは早まり、生まれてくる角質は不揃いになります。

不揃いな角質で形成された皮膚は、表面がざらざらして光を肌の奥まで通すことができません。

そのために透明感が失われ、肌の色がくすんで見えてしまうのです。

また血行不良も肌をくすませる原因です。

頬がほんのりピンク色に染まって健康的な肌というのは、肌の下に流れる毛細血管の血液の色が透けている象徴でもあります。

血行が悪いと、こうした毛細血管にまで血液が行き渡らず、肌の色は青白くなり、さらに栄養もすみずみまで行き渡らなくなるので、肌のターンオーバーも乱れがちになり、くすみの悪化につながります。

肌のくすみを引き起こしているのは、ターンオーバーの乱れによるものが大きいのですが、その原因にはいろいろなものがあるのです。

 

くすみをつくる5つの原因

肌のくすみには、実は5種類の原因があると言われています。

それでは肌のターンオーバーを乱し、肌をくすませる原因について、ひとつずつ具体的に見ていきましょう。

 

乾燥によるくすみ

まずひとつ目は「乾燥」です。

うるおいのある肌は、角質のキメが揃っていて、皮膚の表面が滑らかになっています。

そのようなキメの揃った肌は、光を肌の奥まで通し、なおかつ一部の光は反射して肌の表面に戻ってきます。

戻ってくる光は、まるで肌の奥から放たれているように輝いていて、透明感のある肌を感じさせるのです。

一方、乾燥は肌のバリア機能を低下させ、外部刺激によるダメージを受けやすくなります。

そのため少しでもダメージを防ごうと、角質はどんどん厚くなり、ゴワゴワした肌に変わっていきます。

表面がゴワゴワしていては、肌の奥まで光が届くことはありません。

つまり肌の内側から輝きを発するような透明感は得られないのです。

人は年齢とともに肌の保水力が低下しがちですから、スキンケアの際はしっかりと保湿対策を行い、肌が乾燥しないようにしましょう。

また空気が乾燥する冬場だけでなく、エアコンの効いた部屋で過ごすことの多い夏場も、しっかりと保湿を行うことが大切です。

暑いからといって化粧水だけで終わらせたりせず、乳液や保湿クリームで肌を整えることも重要です。

 

血行不良によるくすみ

手足が冷たい冷え性に悩まされている女性は数多くいます。

そんな冷え性に悩む女性の多くが、顔のくすみにも悩まされているということを知っていますか?

私たちのからだは、暑いときは手足の毛細血管を広げることで血流を良くし、熱の放出を行います。

逆に寒いときは血管を縮めて熱が外に逃げないようにすることで、体温の低下を防いでいるのです。

末梢の血行不良は、手足が冷たい冷え性を引き起こし、顔が火照ったり青白くなったり、くすみの原因にもつながります。

冷え性であるというのは血行不良の合図であり、ターンオーバーを遅らせ、メラニンを含んだ古い角質をいつまでも肌に残し、肌全体を黒っぽくしてしまう原因でもあるのです。

そんな冷え性の女性におすすめなくすみ対策は、手足のマッサージです。

ビタミンEが配合されているハンドクリームを眠るまえに手足へ塗り、マッサージを行います。

ビタミンEの血流改善効果は、細胞の新陳代謝をよくし、肌のカサカサ感を改善し、つや・ハリも期待できます。

こうした血流改善効果は、手足だけでなく顔のくすみ解消にもつながると言われていますから、血行不良で悩んでいる人は眠るまえに手足のマッサージを行ってみましょう。

 

メラニンによるくすみ

先ほど、冷え性の人は手足のマッサージがおすすめという話をしましたが、もちろん顔のマッサージもくすみ解消の効果は期待できます。

しかしマッサージをおこなうということは、どうしても肌への摩擦を伴ってしまい、それによりくすみの原因になるメラニンを過剰に生成してしまうことがあります。

マッサージを行うときはやさしく、短時間で行うようにしましょう。

またメラニンの生成といえば、紫外線対策は欠かせません。

黒い色素であるメラニンは、たくさん生成されればシミやそばかすといった肌トラブルだけでなく、肌のくすみも引き起こします。

紫外線は5~8月にかけて線量が多くなると言われていますが、それ以外の時期であっても空から絶えず降り注ぎ、たとえば真っ白な新雪ではおよそ80%が反射し、砂浜だと25%の紫外線が反射して肌にダメージを与えます。

つまり一年を通して紫外線対策は必要というわけです。

効果が期待できる紫外線対策は、日焼け止め・日傘・つばの広い帽子・サングラスなどがありますが、紫外線をたくさん浴びてしまったなと感じた時は、いつも以上にしっかりと保湿ケアを行ってください。

 

⇩アボカドオイルでシミ対策については下記の記事から⇩

アボカドオイルは肌のシミ対策になる!?使い方から効果について対策!

 

糖化によるくすみ

『糖化』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

糖化とは、からだの中でたんぱく質と余分な糖が結びついて、たんぱく質が変性・劣化してしまう現象のことを指しています。

実はこの糖化こそが、エイジングに影響を与えていると言われているのです。

糖というと、まず思い浮かぶのは砂糖や果糖などの糖分ですが、これらは体型維持などの観点から摂取量に気をつかっている人は多いでしょう。

しかし米やパンといった炭水化物はどうでしょうか。

炭水化物はからだを動かす際のエネルギーとしてとても重要な栄養素ですが、体内に入ると最終的にブドウ糖に分解されるため、糖質として扱われています。

つまり砂糖や果糖などの糖分と同じ扱いになるわけです。

炭水化物を制限し過ぎると、エネルギーが不足して私たちは元気に活動できませんが、摂りすぎると肥満や糖化につながるということを忘れてはならないのです。

糖化によってできた物質は褐色をしていて、肌に蓄積されると肌が黄色っぽく見え、透明感がなくなってしまいます。

最近肌がくすんできたと感じている人は、一度食生活を見直し、糖分や炭水化物を摂りすぎていないかチェックすることをおすすめします。

また、食事のとり方を工夫することで、糖化現象を抑制することも可能です。

その方法は「野菜や海藻類 → 肉や魚 → パンやごはん」の順番で食べること、これだけで血糖値の急激な上昇を抑えて、糖の吸収を抑制することができるので試してみましょう。

 

ターンオーバーの乱れによるくすみ

みずみずしく透明感のある肌は、ターンオーバーが正常でないと手に入れることはできません。

そしてターンオーバーが乱れるということは、くすみ肌の原因にもなるのです。

「ターンオーバーが乱れているから肌荒れを起こしちゃって…。」という悩みを耳にすることも多いのですが、そもそもターンオーバーとは何かを理解していないと、肌の悩みを根本的に解決することはできないでしょう。

私たちの皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の三層に分かれていて、ターンオーバーとはこのいちばん外側の部分、表皮で起こる肌細胞の生まれ変わりを指しています。

表皮では、まず基底層で生まれた基底細胞が細胞分裂を起こして角層細胞(角質)になり、角層を築きます。

やがて一定の期間を過ぎると、古くなった角層細胞(角質)は自然にはがれ落ちて新しい角層細胞と入れ変わり、みずみずしく健康的な肌に生まれ変わるのです。

このサイクルは28日周期で行われていることがわかっていて、ターンオーバーが正常に保たれていれば、ずっと透明感のあるみずみずしい肌でいられるというわけです。

このターンオーバーは、短くても長くても美肌を生み出すことはできません。

短いサイクルでは、良質な角層細胞(角質)を作り出すことができず、ガサガサで形の不揃いな角層ばかりが集まった角層が出来上がり、じゅうぶんな水分を保つことができなくなります。

また未成熟な角層細胞(角質)は弾力もなく、肌のハリやキメもなくなります。

またターンオーバーが長くなってしまうと、古くなった角層細胞(角質)が長い間肌にとどまることになり、シミやくすみが目立つ原因になるのです。

肌のターンオーバーを正常に保つために大切なことは、

 

  • じゅうぶんな保湿を行い、肌を乾燥させない
  • 紫外線対策をきちんと行う

 

このふたつが特に大切だと言われています。

保湿は化粧水だけをたっぷりあたえるのではなく、水分を与えたあとは乳液や保湿クリームなどで油分を補い、水分が蒸発してしまわないようフタをしてあげましょう。

また紫外線対策は一年を通して行うのが基本です。

紫外線は、季節や天気に関係なく一年中降り注いでいます。

また窓ガラスも透過し、部屋の中にまで紫外線は入り込んでしまうので、外出しない日であっても最低限の紫外線対策は必要なのです。

「今日は何となくスキンケアが面倒くさいな」と思っても、美肌のためにはがんばってケアしてあげてください。

最近は、美肌成分の配合されたアイテムなどが多く作られていますので、うまくアイテムを選んで、無理のないくすみ対策を行いましょう。

 

 

まとめ

「なんだか最近メイクのノリが悪い」「年齢よりも老けて見られた」、これは肌のくすみが原因かもしれません。

一般的に、くすんだ肌は透明感が失われて、肌の色がワントーン暗い感じになります。

いつも使っているファンデーションがなんとなくあわないと思ったら、それはくすみのせいかもしれないのです。

ひとことでくすみといっても、その原因は乾燥・血行不良・メラニン・糖化・ターンオーバーの乱れとさまざまです。

自分のくすみの原因を知れば対策方法もわかり、くすみの改善につながります。

「年齢だから仕方がない・・・」とあきらめるのではなく、もういちど透明感のある肌を取り戻すために、自分にあった肌のくすみ対策をおこなっていきましょう。

 

アボカドでくすみにアプローチ

くすみ肌の原因と、対策についてはわかっていただけたでしょうか。

そしてくすみの改善は、肌の外側と内側、両方からのアプローチが大切なのですが、ここでおすすめしたいのが「アボカド」の力です。

アボカドは、食べる美容液と呼ばれるほど豊富な栄養素をもった果物ですが、肌のくすみにも効く成分がたっぷり含まれている食材でもあります。

その成分のひとつがオレイン酸です。

脂質の一種であるオレイン酸は、悪玉コレステロールの値をあげず、血液がドロドロになりにくい油でもあります。

またアボカドにはビタミンEが豊富に含まれていますが、ビタミンEには血管を拡張し、血液を流れやすくする作用があり、くすみの改善につながります。

そしてもうひとつ、アボカドから抽出されるアボカドオイルは、美容家たちからも注目されている美容オイルです。

ただし肌に直接塗る美容オイルは、品質にこだわった選び方をすることが求められます。

「REGANERO」のアボカドオイルは、日本では珍しいスキンケア専用のオーガニック100%

エクストラバージンアボカドオイルを生産・販売しています。

このアボカドオイルを配合したスキンケアシリーズもまた、ターンオーバーの乱れを整えて、くすみのない肌へ導く成分配合です。

アボカドは栄養価が高く、毎日でも食べたい食材ではありますが、脂質が高いために1日の摂取量は半分~1個までが基本です。

食べるアボカドだけでなく、塗るアボカドをプラスすれば、もっとたくさんの魅力を堪能できますから、くすみ肌で悩んでいる人は「REGANERO」のアボカドスキンケアを一度使ってみてください。

 

投稿者プロフィール

藍鈴
藍鈴
栄養学や食べてキレイになるインナービューティーに興味を持ち、5年勤めていたアパレル業界から栄養士業界へ転職を決意。栄養学校へ入学し、本格的にインナービューティーについて学びをスタート。


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